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Infected Mushroom

international news _ Jonty Skrufff _ 2004.12.07

ロック系サウンドにますます傾倒していくダンス・シーン

サイケデリック・トランス界のトップ・アーティスト Infected Mushroomが、SashaやPaul Van Dykなどが唱える「ロックこそがダンス・カルチャーの来るべき大きな波である」との予測に自分たちも賛同するとの考えを、今週掲載されたTime Out誌とのインタビューで明らかにした。

「サイケデリック・トランスのシーンは最先端を行っている。ただ、他のタイプの音楽に向かって動き出しているのも事実だと思う。以前よりギター・サウンドやリリック(歌詞)がフィーチャーされることも多くなってきたし、よりオープン・マインドな感じになってきたからね。僕自身もよくMTVを見るし、メタルやポップスなどの要素を自分達の音楽に取り込むようにしているよ」とメンバーの一人Amit Duvdevaniは同誌に語っている。

このイスラエル出身のスター・アーティストの発言は、奇しくもメインストリーム系トランスの大御所 Paul Van Dykが、「Sashaが展開する全く新しいサウンド・スタイルにはとても大きな衝撃を受けた」と認めてから数週間をおかずして述べられたもので、現在のダンスシーン全体がロック・フィールドに更に急接近している事実を伺わせるものであると言える。

「そのサウンドは、オレが前回Sashaのセット見たときに彼がプレイしていたのとは全く違った類のものだったんだ。いわゆるロック系の音だったんだけど、とにかくすごくクールだったな」とPaulは最近のMixmag誌のコラムにおいてその衝撃を述べている。

さらにロックとダンスのクロスオーバーを伝えるニュースとしては、最近イギリスの有力新聞The Guardian誌が、Groove ArmadaがマンチェスターのApolloで行ったギグを見た感想として、「"コーヒー・テーブル系ファンク・サウンドの王者"であったGroove Armadaが、最近では完全な"テクノ・ロック系バンド"へと変貌した」と評したことが挙げられる。

「ダンスミュージックのシーンで最も模範生的な存在だったといえるこのグループが、ひょっとしたら彼らは若い頃にエアー・ギター(ギターを弾く真似)をやっていたんじゃないかと思わせるくらい、その仮面を剥ぎ取ってしまった感じがする。彼らのステージに置かれていた機材は、アイアン・メイデン(イギリスの超有名ハードロック・バンド)とシェアすることが出来るだろう」と同誌は論評している。(Jonty Skrufff / Skrufff.com)

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