international news _ 2007.04.03
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
マイアミでの Winter Music Conference を終え、無事 NY に帰ってきた Princess
Superstar とJudge Jules は共に 「今年の WMC は例外的にとても楽しかった」 と語っている。Skrufff のライターでもある
Princess Superstar はこう話す。
「なぜだかよく分からないけど、今年のマイアミは最高だったわ!マイアミであんなに楽しめたのは本当に久しぶりよ。良い思い出になったわ」
また Judge Jules も彼女に同感なようだ。
「今回マイアミでは4回プレイしたんだけど、プレイ中以外は初めて海外旅行に来たイギリス人のように朝から晩まで酔っぱらってたよ。4ギグ中3つは最高のプレイが出来たんじゃないかな。去年は最悪だったけど、今年でまたマイアミに惚れ直したよ。特に昼間のパーティーが最高だったね」
ダッチ・エレクトロ界のドンこと Joost Van Bellen も「今年のマイアミは、ここ数年でベストだった」と話している。
「Mstrkrft の ALP と飲み明かしたり、Hell と2人でイエガマイスターのボトルを半分空けたり、Tommy Lee のRokbar で DJ
したり、楽しい時間が過ごせたよ」
なおハメを外した代償として、少々苦い思い出もできたという。
「携帯とカメラを無くしただけじゃなく、飛行機にも乗り損ねちゃったんだ。あと正気もね(笑)」
彼は、今年のマイアミ No.1 ヒット・チューンの1つ、Larry Tee‘Licky (Herve Goes Low Remix)’や、Richie
Hawtin、DJ
Hell、Derry May 等の名前が登場することで話題を呼んだ Homotronic の‘You Look Like A Gay’をフロアーでオーディエンスと一緒に大合唱して楽しんだようだ。また「例年に比べて酔っぱらいの大学生が少なかった」と語っている。
「大学生の代わりに、ドラマ『ニップ/タック』に出てきそうなセレブ気取りのニューヨーカーはたくさん見かけたよ。彼らのような人たちを見るのもマイアミの楽しみの一つさ」
「あと、警察の量も半端じゃなかったね。ある晩のコリンズ通りなんて、まるで‘70年代のパニック映画のワンシーンのようだったよ。何十台ものパトカーに加え、救急車や消防車が走り回ってたんだ。気を失った女の子が担架で運ばれてたと思えば、叫びながら走り回ってる裸の男を警官が必死に取り押さえたり。見てるだけで楽しかったよ」
また、マイアミを恐怖に落し入れた殺人蜂についてはこう話す。
「みんな事前に心配しすぎてたようだね。殺人蜂の代わりに、偽物の胸や尻をした女の子にあらゆる場所で遭遇したよ」
ハウスデュオ Who Da Funk の片割れで、敬虔なキリスト教信者の Jorge Jaramillo も Skrufff に「驚くほど良いパーティーだったよ。Space
での Subliminal Sessions は、今までで1、2を争うくらい最高のセットだった」と語る一方で、大学生に関しては Joost と反対の意見を持っているようだ。
「相変わらず酔っぱらいの大学生はたくさんいたし、ビジネス的要素は少なかったな。あと、ステロイドたっぷりの筋肉バカが、地元住民にケンカを売ってる姿はよく見かけたけど、セキュリティースタッフの態度は以前に比べ少しはマシになってた気がするよ」
Who da Funk のニューアルバム “Girlz Rock Da House Music” は、Lectro Chik Records より絶賛発売中。
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