international news _ Jonty Skrufff _ 2005.04.19
Text by Jonty Skrufff _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)
アシッド・ハウス界のレジェンドA Guy Called GeraldことGerald Simpsonが、イギリス、バーミンガムのThe Custard Factory で、来月に迫っているイギリスの総選挙に向けて、反戦主義者を集め投票に向かわせる目的で行われるイベント Drop Beats Not Bombs に出演することが決定した。
ドラムン・ベースのパイオニアとして知られる Gerald はダンス・ミュージック・シーンの中でもその考えを最も明瞭に表現する思想家の一人としても有名であり、先週のインタビューで彼が Skrufff に語ったところによると、最近リリースされた最新アルバム 'To All Things What They Need' は、セレブ・カルチャーなどに対する反発を意図的に表現した作品だったということ。
「今こそ人々が一緒になって、世界の現状や、今後どうやって、どういう方向に自分たちが進んでいくべきなのかを考える時なんだ」と彼は断言した。
「このアルバムでは、そういった考えに繋がっていくようなアイデアを提供している。リスナーに対して無理やり問題を提示しているわけでもなく、革命を起こすよう駆り立てているわけでもないんだ」
Gerald のこのような自己意識と自覚に対する考え方の裏には、マンチェスターの中でも最もタフなエリアとして知られる Moss Side で、非常に信仰深い家族のもとに育ったという彼自身の過去が関係しており、そういった経験は結果的に Gerald を宗教そのものから遠ざけてしまったという。
「僕らは他人に騙されながら生きてるようなものなのさ。まず自分にとって何が間違っていて、何が正しいのかを自分自身で考えてみるべきだと思う。もし誰かに聞いてみたとして、いいアドバイスをしてくれる人は山ほどいる。だけど最終的には、そういう人たちによって君は間違った方向へ導かれているのさ」
(Jonty Skrufff/Skrufff.com)
Jonty Skrufff バイオグラフィー
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ディスク・レビュー:A Guy Called Gerald / To All Things What They Need (2005/01/31)
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