international news _ 2005.04.14
Text by Hide Nakamura (HigherFrequency)
イギリスの公式なヒット・チャートを発表している The Official UK Charts Company が、4月17日以降に発表する公式シングル・チャートに、デジタル・ダウンロードの売上数字をカウントしていくことを明らかにした。
勿論、反映されるのは合法なダウンロード・サイトから購入されたデジタル・ミュージックに限定されるのだが、イギリスでは昨年の夏に i-Tune Music Store が進出を果たし、今年の1月から3月までの3ヶ月間で、実にシングル市場の45%にあたる450万もの楽曲がダウンロードされるなど、もはや合法的なデジタル・ダウンロードがマーケットの主軸を握りつつあり、その状況を反映して今回の決定が行われたようである。
実際に、i-Tune Music Storeなどに楽曲があまり置かれていないインディペンデント系のレーベルにとっては、今回の決定は手放しで喜べるものではないが、最近では Warp Records の運営する Bleep や、DJ Magazineの djdownload.com など、クラブ・ミュージック系の良質なオンライン・ショップも存在することから、今後、クラブ系チャートにもデジタル・ダウンロードが大きな影響を及ぼしていくことは間違いなさそうだ。
一方で、最近ではイギリスのレコード協会にあたるBPIが、違法ダウンロードを行っていたとして、新たに33名を起訴することを明らかにするなど、ここへきて違法ダウンロードに対するプレッシャーも再燃しつつある模様。こちらの成り行きにも大きな注目が集まっている。
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