HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Extrawelt Interview

Midimiliz、The Delta 等の名義でも知られる Arne Schaffhausen & Wayan Raabe によるドイツ人ユニットExtrawelt。 彼らが Border Community から放った 'Soopertrack / Zu Fuss' は、 John DigweedRichie Hawtin といったトップDJからのサポートを獲得し、その後も Sven Vath の Cocoon Recordings、 Traum Schallplatten などのレーベルから立て続けにとヒットを生むなどして世界中からの注目が集まっている。

今回 HigherFrequency では、今をときめく売れっ子であり、‘07年の1月には待望の全国ツアーも控えている彼らにインタビューを決行 。 Midimiliz や The Delta 名義での近状や音楽的ルーツ、Traum Schallplatten からリリースされた新曲についてなど語ってくれた。

> Interview : Nick Lawrence (HigherFrequency) _ Translation by Terumi tsuji_ Introduction by Masanori Matsuo (HigherFrequency) _ Photo : morelle

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HigherFrequency (HRFQ) : Border Community からのデビュー・シングル ‘Soopertrack’で Extrawelt の存在を知った人も多いと思います。Midimiliz や Spirallianz といった別名義のユニットに関して少しお話いただけますか?

Arne : Midimiliz と Spiralianz は‘99年に僕たちが最初に手掛けたテックトランス・ユニットで、二つともほぼ同時期にスタートさせたんだ。 Spirallianz は Spritzone records から CD を2枚リリースしていて、Midimiliz はD.Drums や Boshke Beats といったレーベルから EP とアルバムを何枚もリリースしてるよ。 Midimiliz に関しては、最近ポルトガルの Soniculture から EP をリリースしたばかりだし、’07の1月には日本のニュー・レーベルGemini Recordings から初の EXTRAWELT と MIDIMILIZ のスプリット EP がリリースされるんだ。これまでやってきたプロジェクトの活動を休止するつもりは無いけど、今最も力を入れてるのは Extrawelt だね。

HRFQ : Extrawelt という名前の由来はなんですか?

Arne : EXTRAWELT はドイツ語で“第2の世界”や“次なる段階”という意味なんだ。'05年に Border Community から 'Soopertrack' のリリースが決まった時、新しいユニット名を付けることになったんだけど、正直なところ僕もWayan もファースト EP を発売した後のことなんて想像できなかったんだ。だから今までのイメージにとらわれる事なく、新しいアイディアを表現出来るプロジェクトとして Extrawelt はピッタリの名前だと思ったのさ。

HRFQ : お二人が一緒に音楽を作り始めたのはいつですか?

Arne : あれは’98年の冬だったかな。 Wayan の G3 と僕たちの別ユニット、 The Delta のもう一人のメンバーMarcus から借りていた機材を使って何曲か作ってみたのが始まりさ。 Wayan とは音作りを始める前から友達だったんだ。

HRFQ : 05年に Border Community からリリースするようになった切っ掛けを教えていただけますか。

Wayan : しばらく温めていたトラックが何曲かあったんだけど、どれも今までに僕たちがリリースしたレーベルにはしっくり来なかったんだ。そこで Arne がお気に入りのレーベル Border Community に結成後、初のデモ CD を僕に内緒で送ったら、3ヶ月位経った頃に James から Arne に「契約したい」という内容の嬉しいメールが届いたんだ。そしてその3ヶ月後には Tool バージョンまで収録されたデビュー EP が出来上がってたってわけさ!

HRFQ : ‘Soopertrack’のようなヒット・チューンを作る秘訣は何ですか。

Arne : みんなに好かれるようなトラックを作ろうとしないことかな。

HRFQ : Sven Vathの “Sound Of The Sixth Season” や King Unique の “Electric 02” 、それに John Digweed の “Transitions” など、数々のビックネーム DJ のミックス CD にあなたたちのトラックが使われていますが、このようなサポートに驚かされることはありますか?

Arne : もちろん、毎日驚かされっぱなしさ。

HRFQ : 2006年には Traum Schallplatten から2枚の EP をリリースされていますが、今後 Traum がメイン・レーベルになる予定ですか?それともこれからも色々なレーベルからリリースする事をお考えですか?

Arne : デビュー・シングルをリリースしたのが Border Community だし、今のところメイン・レーベルは Border Community になるだろうね。ただこんなに多くの素晴らしいレーベルからリリース出来て光栄に思ってるよ。

HRFQ : 今回のツアーでは Extrawelt のライブセットを披露していただけるとのことですが、 Arne は DJ もしますよね。DJ としての経験が Extrawelt のトラック作りに活かされていると思いますか?

Arne : そう思うよ。僕自身かなりの音楽オタクだし、世の中にはカッコいい音がありすぎて、常にクールな音から刺激を受けてんだ。曲作りと DJ が互いに影響し合えてるんじゃないかな。

HRFQ : 2007年以降のプランを教えていただけますか?

Arne : あまり先のことを考えるのは好きじゃないけど、今後もたくさんギクを行っていく予定だよ。あとリリース待ちのトラックも何曲か控えてるから楽しみにしててね。

End of the interview

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