HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Damian Lazarus Interview

現在のミニマル / テック・ハウス・シーンで絶大な影響力を持っているイギリスのレーベル Crosstown Rebels のオーナー Damian Lazarus。エレクトロ・クラッシュの先駆け的なレーベル、City Rockers で A&R を務め、現在はその傘下で Crosstown Rebels を主宰。その一方で、イビザの DC10 やロンドンの Fabric といった数々の名高いクラブでプレイを重ねるなど、多角的なかたちでシーンを牽引しているビッグ・タレントだ。12月には Yellow で不定期に開催されているレジデント・パーティー Crosstown Rebels Night の出演も決定。待望の再来日を前にした彼に、ロンドンの近状や話題のポッドキャスト Lazpod、さらには Yellow でのレジデンシーについてなど、多くの話を訊くことに成功した。

Interview by Nick Lawrence (HigherFrequency) _ Translation by Ryo Tsutsui(HigherFrequency) _ Introduction : Masanori Matsuo (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : 今あなたにとって音楽的に興味深いと思うものを教えてください。ロンドンで起こっている新しいクラブミュージックの動きの中で興味を持っているものはありますか?

Damian Lazarus : 先週は Radiohead の In Rainbows と ‘Amalgamation mix’ っていう友達が作ってくれたコンピレーション、60年代後期の JK & Co というアーティストのアルバムと、新しい Pier Bucci のアルバム用の曲、数曲をよく聴いていたかな。

HRFQ : あなたは自分のセットに変わった楽曲を折り込むことでよく知られていますが、折衷主義と独りよがりの境界線はどこだと思いますか?

Damian : もしお客さんに笑われて、ダンスフロアからお客さんが引いてしまうようなら自分に問題があるということだろうね。幸運なことに今のところそういう目にはあったことがないけど。まあでもアーティスティックなプレイと独りよがりなプレイの間にははっきりとした違いがあると思うよ。僕としては5,6時間のセットがあったら1回か2回は常識的選曲を逸脱してもいいんじゃないかなって思ってるんだ。

HRFQ : Lazpod でも様々な音楽を紹介されていますが、そちらの評判はいかがですか?

Damian : Lazpod のいい反響にはびっくりしているよ。普段クラブに僕のプレイを聴きにきてくれる人たちが、僕が紹介する変わった音楽もオープンマインドに受け入れてくれていることがとてもうれしいね。一日中テクノばっかり聴いているなんてつまらないと思うし、 Lazpod は僕がDJの準備や Crosstown Rebels のリリースを検討しているとき以外の時間に聴きたい音楽を紹介しているんだ。

HRFQ : 実際聴いてみるとあなたはすごく楽しんでいて、その様は若干 Pete Tong を連想させる部分もありますが、本格的にラジオをやりたいという気持ちはないんですか?

Damian : 実は最近、 Kiss FM で深夜の番組を何本かやったし、 Radio One でも何本かデモの収録をおこなったけど、僕が次の Pete Tong のリストにフィットするとは思わないな。僕にとっては Lazpod が完璧なラジオ的シチュエーションだと思うよ。自分の音楽と自分のスタジオを使って、自分の気が向いたときに収録をおこなうことができるからね。それ以上の条件なんてないだろう?

HRFQ : 今レコードは非常に厳しい状況に直面しています。それはレーベルやダンスミュージック・シーンにとってどのようなことを意味しているのでしょうか?

Damian : レコードレーベルは今すぐにでも自分たちのビジネスを吟味しなおす必要があると思う。ディストリビューターが次々に倒産しているし、人々は12インチよりも mp3 を購入するようになっている。対応すべき問題がいくつもあるといえるだろうね。

HRFQ : あなたはここ最近、毎年日本で Crosstown のイベントを開催されていますが、レーベルクルーが日本に来て、もっと頻繁にレギュラーパーティーをするというのは検討されていないんですか?

Damian : イエローでのレジデンシーは完璧だね。あそこの箱が僕らのサウンドにとっても僕らのパーティーのスピリットにとっても完璧なんだ。前回は Jamie Jones と一緒にいってすばらしいパーティーになったよ。今回は僕が一人で行って、ほとんど一晩一人でプレイするんだ。イエローは世界中でもロングプレイをしたいと本当に思う数少ないクラブの一つなんだ。人々はクールでエキサイティングで、でもリラックスしていて、それに雰囲気もすばらしいんだ。

HRFQ : UK ではクラブでの喫煙が禁止されましたね。まだ喫煙が禁止されていない日本に来るのはうれしいことですか?嫌なことですか?

Damian : 吸いながらプレイするのが大好きだ!!

HRFQ : 以前にお話したときにご自身でのプロデュースを始めるとおっしゃってましたし、最近拝見した別のインタビューでもそうおっしゃっていました。私たちが Lazarus プロデュースの楽曲を聴けるのはいつごろになりそうですか?

Damian : 2008年には僕自身の音楽をリリースしたいと思っている。このスペースにも近いうち情報が載ると思うし、お楽しみに!

End of the interview

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