メンバー : Ashley Beedle, Darren Rock, Darren House
スタイル : ハウス
出身地 : イギリス
関連プロジェクト : Ballestic Boys, Black Jazz Chronicles, Black Science Orchestra, Problem Kids
関連レーベル : Skint, Junior Boys Own
2005年 DJ Magazine Chart : -
2004年 DJ Magazine Chart : -
オフィシャル・サイト : www.x-press2.com
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RockyことDarren Rock、DieselことDarren House、そしてAhley Beedleの3人から構成されるハウスシーン最高峰に位置するProduction/DJ
Trio、それがX-Press 2である。まず最初にRockyとDieselが出会ったのは1986年。その後、イギリス南東部を中心にDJとしての活動を展開するようになった彼らは、当時ロンドンのSohoにあった名物レコードショップBlack
Market RecordでマネージャーをしていたAshleyに、「お客」として出会う事になる。そして1993年、新たに設立されたばかりのインディ・レーベルJunior
Boys Ownからシングルの制作依頼を受けたRockyとDieselは、彼らよりスタジオワークの経験を多く持っていたAshleyを誘いProdcution
Unitを結成。X-Press2としての活動をスタートさせる。スタート当初は試行錯誤の連続であったが、やがて"Music X-Press"を発表。この曲がPete
Tongや当時Sound Factoryで頂点を極めていたJunior VasquezなどのTop DJにピックアップされるやいなや、全世界中のクラブで大ヒットを記録、彼らは一躍スターダムへと躍り出る事になる。その後も"Lonodn
X-Press"、"Say What!"、"Rock 2 House"等のヒット曲を連発し、トッププロデューサーの仲間入りを果たした彼らであったが、90年代も中頃に差し掛かると、イギリスのクラブカルチャーは急速にコマーシャルな方向へと向かい始め、彼らのサウンドは徐々に主流から外れ初め、彼らの言葉を借りれば「蒸気が尽きてしまった」状態になってしまう。そこで彼らは、一旦X-Press
2の活動から離れて、それぞれのソロ活動に立ち返る事を決意。X-Press 2と並行する形で活動を続けていた、The Ballestic Boys(Nuphoric
RecordsのマネージャーであるDave Hillとのユニット)に活動の重点を置くと共に、Ashleyは自らのソロユニットであるBlack
Science Orchestra、RockyはProblem Kidsの活動へとそれぞれより大きな時間を割くようになる
しかし、2001年、約6年間におよぶ沈黙を破ってX-Press 2は衝撃的なカムバックを果たす。Fatboy Slimの主宰するSkint Recordsからリリースされた彼らのシングル"AC/DC"は 、CDでのリリースやラジオプロモーションなどを行わなかった関わらず、イギリスのシングルチャートで75位を記録。続いてリリースされた"Muzikizm"や、Miami Winter Music ConferenceにおけるDanny Tenagliaのパーティーで使われていたスモークマシーンにインスパイアを受けて制作されたと言われる"Smoke Machine"も、アナログ盤のみのリリースでありながら数多くのスーパーコンピレーションに収録されるなど、世界中のクラブミュージックファンから大きな喝采以って迎えられる事になる。ちなみにこの3枚の12inchシングルは、それぞれ全世界で25,000枚以上のセールスをあげたと言うから驚きである。
2002年、Talking HeadsのボーカリストDavid Byrneとのコラボレーション・シングル"Lazy"によって、彼らはかつて無いまでの大きな成功を手にする事になる。実は、David Byrneは90年代の終わりごろに、The Ballisic Boysをライブバンドだと勘違いして、彼らを自分のツアーのサポートバンドにしようとした経緯があったのだが、元々双方のマネージャー同士が親しかった事もあり、X-Press 2のアルバム制作に際してこの夢ののコラボレーションが成立する事となった。Davidのウイットに富んだリリックと独特の歌いまわしにX-Press 2特有のうねるトラックが絡みつくこの楽曲は、リリースされるや否やイギリス国内において大きな反響を呼ぶ事になり、数々の雑誌やメディアからの大絶賛を受けると共に、遂にはUKのシングルチャートの2位にまで登り詰める事になる。そして、その年の末、遂に待望のフルアルバム"Muzikizm"をリリースした彼らは、劇的かつ見事に復活を遂げるのである。
その後もX-Press 2の名義でFabricにおけるレジデントを始めとして、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなどで精力的にDJ活動を行う傍ら、Fatboy Slimの"Star69"や16th Elementsの"Warp"などのリミックスを行うなどの活動を展開。最近ではロンドンのクラブ"Crash"で"Muzik X-press"の名前を関したレギュラーを開始するなど、その勢いは留まるところを知らない。最近の彼らのDJセットは6台のターンテーブルを駆使し、ハードなパーカッシブ・トラックやヴォーカル・チューンに、CDRやサンプラーも併用しながらエフェクトサウンドを被せていくと言うスタイルを取っており、昨年東京に来日した際にもその超絶的なパフォーマンスと変化に富んだ構成で多くのファンの度肝を抜いた事は記憶に新しい。
「僕らはちょっとしたチャレンジが好きなんだ。そうすると説得力が間違いなく生まれてくるからね」とRockyは語る。「まさにジャムセッションそのものなんだ。リハーサル無しのね。そうする事でずっとインスパイアを感じ続ける事が出来るし、フロアにちょっとしたいたずらを仕掛ける事だって出来るんだ。実際にプレイするときは、2枚ずつレコードをかけて、それで3人順番にグルグル回していくって感じ。実際にスピーカーで鳴っている音をプレイしている人間以外は、伝にビートやエフェクト、アカペラなんかをカットインしていて、そうやって音の壁を作り上げて行っているんだ」 (HigherFrequency)
X-PRESS 2 : インタビュー
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