本名 : Amil Khan、Charles Siegling
スタイル : テクノ
出身地 : 香港、フランス
関連プロジェクト : Popsoda
関連レーベル : Technasia Records, Technorient Music, Sino, Minimamaxima
オフィシャル・サイト : http://www.technasia.com/
‘97年に設立した自身のレーベル Technasia Records を拠点に活動し、アジアのテクノ・シーンの発展に多大なる貢献をしてきたユニット Technasia。香港出身の Amil Khan とパリ在住の DJ Charles Siegling の二人によって構成されるこのグループは、硬質でヨーロッパ的なテクノ・トラックとオリエンタルなメロディを融合させた独自のサウンドで、ここ日本でも非常に高い人気を誇っている。
彼らのデビューはレーベル設立とほぼ同時で、’97年のこと。 Technasia Records から12インチ・シングル “Themes From Neon City” をリリースすると、いきなり同作がクラブ・ヒットを記録する。その翌年、立て続けに送り出していった “Motion”、”The Declamation” なども話題を集め、’99年には早くも日本を代表するテクノ・マイスターである石野卓球主宰の屋内最大級のレイヴ・パーティー WIRE に出演するという快挙を成し遂げたのであった。
‘01年には、デビュー・アルバム “Future Mix” をリリース。このアルバムは ‘98年から ‘01年までの間に、Charles が香港のローカル・ラジオ局で放送していた人気番組へのトリビュートで、ジングル的な曲や中国語での MC も挿入されており、彼ららしい遊び心に溢れた仕上がりとなっている。また収録曲の方は、硬質なパーカッションと複雑なコード進行のシンセが絡み合う “Technasia Sounds” としか言いようのない個性の強いサウンドに仕上がっており、同年の Berlin’s Musik and Machine Awards では、ベスト・アルバム、ベスト・シングル、ベスト・ニューカマーの三冠に輝くといった偉業を成し遂げたことでも大きな話題を呼んだ。
翌年には、スコットランド出身のテクノ・アーティスト Funk D’Void や、生音のパーカッションが特徴のブラジルを代表する DJ Renato Cohen などが参加したリミックス・アルバム “Recreations” を世に送り出す。そして ’03年には、ベルギーに拠点を置くテクノ系レーベル Music Man Records からミックス CD “Fuse Presents Technasia” をリリースするなど、コンスタントに作品を発表し続けて安定した人気を獲得するのであった。その後は DJ を中心に活動をしていた彼らだが、’06年には約5年ぶりとなるオリジナル・アルバム “Popsoda” をリリース。 Technasia のメロディアスな部分にフォーカスした別名義ユニット Popsoda と同じ名前を持つ本作は、そのユニットのコンセプトであるヴォーカル・トラックを大切にした部分と、 Charles の DJ スタイルに近いダークでハードな部分、そしてこれまでの Technasia の延長線上とも言える部分を融合させたものとなっており、この5年間での確かな成長の跡が窺える内容に仕上がっている。
Technasia Rrecords の他にも、Sino、Minimamaxima などといったサブ・レーベルを運営し、オランダを代表するテクノ DJ / プロデューサーの一人 Joris Vroon や、“Recreations” にも参加した Renato Cohen の作品をリリースするなど、レーベル・オーナーとしても卓越した能力を発揮している Technasia。’06年12月からは、日本が世界に誇る人気クラブ Womb でレギュラー・パーティー X をスタートさせており、その活動の勢いは更に加速し続けるばかりである。 (Yoshiharu Kobayashi)
TECHNASIA : インタビュー
Technasia インタビュー via E-Mail (2006/03/10)
TECHNASIA : リリース情報
Technasia / Popsoda (2006/03/17)
TECHNASIA : 来日イベント情報
X Party feat. Technasia, Steve Rachmad (2006/12/22)
Vade feat. Technasia (2006/03/17)