本名 : Rei Harakami
スタイル : エレクトロニカ
出身地 : 日本
関連レーベル : Sublime Reocrds
オフィシャル・サイト : www.sublimerecords.net/harakami
広島出身、現在は京都在住の “電子音楽家” である Rei Harakami は、 ‘96年に日本を代表するテクノ・アーティストの一人
Ken Ishii
の別名義 Flare のリミックス・アルバム “Re-Grip” に ’Curved Flow (Rei Harakami Path Mix)’
を提供することでデビューを飾る。その後しばらくはスロー・ペースでの活動を続けていたが、2年後となる ‘98年には、オリジナル・アルバム “Unset”
をリリース。清々しく透明感のある音色と、綿密で繊細な構成を持つそのサウンドは注目を浴び、同年にはイギリスの雑誌 Trance Europe
Express がコンパイルした日本人アーティストの楽曲を集めたコンピレーション CD “Pacific State” に石野卓球や Ken
Ishii らと共に楽曲が収録されるなど、デビュー直後から国際的に高い評価を獲得することになるのであった。
そして、‘99年にセカンド・アルバム “opa*q”をリリースすると、海外での評価は更に拡大。ドイツで開催されているWeimar Jazz
Festival に出演を果たす一方で、Ninja Tune を主催する映像と音楽の融合のパイオニア Coldcut などのリミックスを手がけるなど、ライブとスタジオ・ワークの両面で目覚しい活躍をみせはじめる。’01年には、サード・アルバム
“Red Curb” を世に送り出す。この頃から矢野顕子、 UA、くるり、Number Girl などといった国内の人気アーティストのリミックス
/ プロデュース・ワークも盛んに行うようになった。
国内外での評価を固めつつあった Rei Harakami は、’02年に国内のビッグ・フェスティバルの一つ Rising Sun Rock
Festival に出演。そして、’05年にはスペインのバルセロナで10年以上に渡って開催されているアドヴァンスド・ミュージックとマルチメディアの祭典
Sonar に出演するという快挙も成し遂げている。また、同年には日本科学未来館・ドームシアター GAIA にある世界で最も先進的なプラネタリウム投影機
MEGASTAR-II cosmos の新コンテンツ 「暗やみの色」の音楽を手掛け、その公開を記念したスペシャル・ライブを行って大いに話題を呼んだ。
同年5月には、4年ぶり4枚目となるアルバム “Lust” をリリース。そして、翌 ‘06年には新曲と未発表テイクを収録したコンピレーション・アルバム
“Wasuremono” を送り出す。このアルバムでは、コンピレーション・アルバムと言っても甘く見ることの出来ない Rei Harakami
の世界を存分に味わえる濃密な楽曲群を披露し、その実力の高さを改めて証明してみせた。また、同年6月には、長野県こだまの森で開催された新しいフェスティヴァル
Taico Club に出演。長野の山奥で早朝にステージに立った彼のパフォーマンスは、そこに居合わせたオーディエンスから絶賛を浴び、同フェスティバルのベスト・アクトの一つとして多くの人からその名を挙げられたことも記憶に新しい。
(Yoshiharu Kobayashi ; HigherFrequency)