スタイル : テクノ
出身地 : 日本
関連レーベル : R & S Records, Sony Music Entertainment Japan, Sublime Records
所有 レーベル : 70 Drums
オフィシャル・サイト : www.kenishii.com
世界を股にかけて活躍する日本の代表的なテクノ・アーティストの一人 Ken Ishii がデビューしたのは、まだ彼が23歳のときのことであった。学生時代に制作したというデモ・テープをベルギーのテクノ系レーベル
R&S に送ると、同レーベルと直ぐに契約が決定。’93年には、アルバム “Garden On The Palm” でデビューを果たしている。
また、初期の Ken Ishii のサウンドの代名詞とも言えるピュアなテクノ・サウンドが堪能できる同アルバムは、イギリスの権威ある音楽雑誌
NME のテクノ・チャートで見事1位を獲得。その実力は、デビュー直後から早くも世界的に認められることになるのであった。
‘95年には、セカンド・アルバム “Jelly Tones” をリリース。ブレイク・ビーツを取り入れてフロア・ライクなサウンドを展開した本作は、ここ日本でも
Sony Music 配給の元で発売となり、一気に彼の名と実力を日本国内でも知らしめた。そして、その2年後となる ‘97年には、サード・アルバム
“Metal Blue America” を送り出す。自身によるギターとヴォーカルを大々的にフィーチャーし、’80年代のボディ・ミュージックへの接近を見せたこのアルバムは、それまでのストイックなテクノ・アーティストとしてのイメージを覆し、世間に多大なる衝撃を与えた。
‘98年には長野オリンピックの公式テーマ・ソングを制作者に指名され、名実共に世界レベルにあることを証明してみせる。そして、その翌年には Talvin
Singh、DJ Spooky、Co-Fusionらとのコラボレーションでその音楽性を押し広げた意欲作 “Sleeping Madness”
をリリースして話題を呼んだ。そして ’02年に自身のレーベル 70 Drums を立ち上げると、その第一弾となるリリースとしてデトロイト・テクノからの影響を露にした自身のアルバム
“Future In Light” を世に送り出すのであった。
1年の3分の2を海外で過ごすという多忙なツアー生活を送る彼であるが、 ‘04年には、スペインのイビザ島で行われている世界的にも最も名誉のある DJ Awards のテクノ部門で第1位を受賞するなど、その成果は数々の確かな評価を獲得することで実を結んでいる。 ‘05年には、4年ぶりとなる2枚組ミックス・アルバム “Play Pause and Play” をリリース。彼が通常ダンス・フロアでプレイしている最新テクノ・トラックを収録した1枚目と、ホーム・リスニング用を意識したジャンルレスな2枚目によって構成されている本作は、幅広いジャンルがカバーされた非常に視野の広い作品となっており、各方面から高い評価を浴びた。
‘06年には、Fuse- In や Dual Festival などといった海外のビッグ・フェスティバルへの出演が多数決定している
Ken Ishii。その人気と名声は、デビューから10年以上が経った今も、全く衰えることを知らない。
(Yoshiharu Kobayashi
; HigherFrequency)
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