本名 : Mark Pember
スタイル : ブレイクス、ハウス、テクノ、エレクトロ
出身地 : イギリス
関連レーベル : lot 49
オフィシャル・サイト :
www.meatkatie.com
本名 Mark Pember、英キングストン出身。過去 10年において、ダンス・ミュージック・シーンに大きく影響を与え、現在のブレイクス・シーンのリリースを見ても、彼からの影響が全く見えないものの方が少ないのでは?と思える程、彼がシーンに与えた衝撃は大きい。
ティーネイジャーだった頃はグラフィティ・アーティストをしていたくらいの、生粋の B-BOY 少年だったが、その後サンプリング・ミュージックへの情熱が高じて
17才でベースを手にバンドを開始。アシッド・ハウス旋風吹き荒れる中、Iggy Pop のレーベル Kill City からリリースするなど積極的な活動していた。その後、当時のバンドの同志を集めて新たなファンク・バンド
Ceasefire を結成し Wall of Sound からリリース、今度は Big Beat ムーブメントの震央に位置した。この頃ソロでは
Avenue.A 名義で R & S から有機的な作品をリリースしていたが、騒ぎが大きくなっていく Big Beat シーンに背を向けるかのように、新たに
Meat Katie という名義で動き始めるようになる。
Kingsize からリリースされてきた Meat Katie の一連の作品は、テクノ/エレクトロを抽出し、ごつごつしたブレイクビーツの感触を持たせたハウスであったり、精神の中枢に訴えるハウスのヒプノ感をたずさえたブレイクビーツであったりした。この不思議なゆらぎを持つ野太いサウンドは、自身のレーベル
Whole9Yards とともに、ブレイクス・シーンはもちろんプログレッシヴ・ハウスの DJ を中心に広く熱狂的に迎え入れられ、Mantra
Vibes, Saw, Bedrock Breaks などのレーベルからオリジナル・トラックがこぞってリリースされた。そういった経緯から、Meat
Katie のフォロワーはジャンルを限定しない層に広がり、彼はこの掴みどころのない音楽を自ら「Tech Funk」と称するに至っている。そして影響力の強さから、この新語はあっというまに認知されてしまった。
現在彼のレーベル Whole9Yards は lot 49 として新たに生まれ変わり、そこから発信される良質な Tech Funk は安定した支持を集めている。レーベル運営、毎週末の世界各地での
DJ といった多忙な日々を送る彼だが、Adrift (旧Kingsize) から、サード・アーティスト・アルバムが届けられる日もそう遠くはないとのことで、世界中から熱い視線を浴びている真最中のようである。(Yoko
Doi : www.n-u-c-l-e-a-r.com)
Meat katie : インタビュー