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DJ Spinna

DJ SPINNA - DJ スピナ -

スタイル : ハウス、ヒップ・ホップ
出身地 : アメリカ、ニューヨーク
関連プロジェクト : Jigmastas, Polyrhythm Addicts, Spacecadets
関連レーベル : Beyond Real, Wonderwax
オフィシャル・サイト :www.djspinna.com

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ヒップホップ、ハウス、R&B、ジャズ、ブロークン・ビーツ、ダウンビート…と常にフリースタイルな音楽表現に挑み続けている DJ Spinna 。Kenny Dope や King Britt らと並んで、幅広いサウンドをつくり出す豊かな才能を持ち、DJ、アーティスト、リミキサー、さらにミックス/コンピの達人としてマルチに活躍。スクラッチや2枚使いなど持ち前のテクニックを駆使しながら、世代やジャンルを軽々と越境していくDJプレイは実に痛快である。

NY はブルックリン・クラウンハイツ出身の Spinna は幼い頃より家族が所有するファンク、ラテン、ジャズなど膨大なレコード・コレクションに囲まれて育った。'80年代の NY におけるヒップホップやガラージ・サウンドの黄金期をリアルタイムで体験し、カレッジ・ステーションのDJやダンス等の活動を経て、独自の音楽的な世界観を形成していく。'90年には古くからの友人であった Kriminul と共にヒップホップ・ユニット Jigmastas を結成。自主レーベル Beyond Real を設立し、'96年にはレーベル名をタイトルとしたシングル 'Beyond Real' を発表。浮遊感漂う Kraftwerk のサンプリングが印象的な同曲はシーンに強烈なインパクトを与え、アンダーグラウンド・ヒットを記録する。次第にリミックス・オファーが殺到し、De La Soul、Das Efex、J-Live、Les Nubians、Cooly's Hot Box などヒップホップ、R&B のリミックスを次々と手掛ける。そのリズミカルなドラム・パターンやエフェクト処理を施したスペイシーなサウンドは人気を集め、DJ Spinna の名は瞬く間に知れ渡る事となる。その後もレーベルのショウケース的な内容と言える "Beyond Real Experience"、Jigmastas のファースト・アルバム "Infectious"、ハウスやヒップホップなどあらゆるシーンを巻き込みプレイされた名曲 'Rock'を含むソロ・アルバム "Heavy Beats, Volume 1" とコンスタントに作品を発表。次第にヨーロッパの幅広いジャンルのアーティスト達からもリミックス・オファーが相次ぎ、Rae & Christian、Urban Species、4 Hero、Nightmares On Wax、Ronny Jordan らを手掛け、クロスオーヴァーな活動が顕著となっていく。

幅広い音楽に対する造詣の深さからコンピレーション/ミックスCDも数多く手掛けており、クラブ・ジャズ・シーン を牽引するドイツのレーベル Compost の音源を使用した "Fueled For The Future"、シカゴの良質レーベル Guidance のディープ・ハウスをスムースにまとめ上げた "Raiding The Crates" 、NY の老舗レーベル King Street の人気シリーズ "Mix The Vibe" 、ブラジリアン、レゲエ、ヒップハウスなどテーマごとにミックス・アップした "Basement Archive Sessions" など枚挙に暇がない。また、James Brown や Prince、Michael Jackson といった Spinna 自身が敬愛して止まない音楽界の偉人たちへの祝祭的な要素を盛り込んだパーティを不定期ながら開催。NY アンダーグランド・ヒップホップ・シーンのスポークスマン Bobbito Garcia とのタッグによる Stevie Wonder のトリビュート・パーティ Wonder-Full 及び、Stevie 関連曲を網羅したアンオフィシャルCD "Wonder Wrote It" が多方面で反響を呼び、コンピレーションCDが正規リリースされるにまで至った。意欲的な活動は続き、'03年には Soulive や Angela Johnson など多彩なゲストを迎えたセカンド・ソロ・アルバム "Here To There" を発表。また新レーベル Wonderwax を立ち上げ、Lady Alma、Shaun Escoffery などヴォーカル・ハウス作品を中心に発表している。近年は Mark de Clive Lowe など UK ウェスト・ロンドン周辺とのコネクションからブロークン・ビーツへのアプローチを試みるなど、エクレクティックな姿勢を体現し、キャリアを重ねるごとにリスナー層を拡大させている。(Keisuke Someya)


DJ Spinna : 来日イベント情報

KeiStar Productions in association with AHB present Soul Slam @ Yellow (2006/01/02)
イベント情報 : Anything Goes - DJ Spinna Japan Tour - (2005/12/24)
King Street Sounds 11th Anniversary Party @ Yellow (2004/11/20)