昨年の Fuji Rock の Field Of Heaven に降臨した生きる伝説= Lee”Scratch”Perry。
その伝説的なライブを再現する一夜限りの来日公演が決定!!
レゲエの枠をはるかにはみ出し、あきれるほどの神々しさを放つ世界遺産クラスの強烈な個性 Lee”Scratch”Perry。今回ライブ・バンドそしてライブ・ミックスにダブ界の巨匠、Adrian Sherwood(ON-U Sound) を迎え、まさに神懸かりなライブを披露。Lee”Scratch”Perry を Respect し 豪快にDUB処理をブチかます”爆音王”Adrian の Mixing も必見!
さらに Adrian は、単独での Live Dub Set も披露!売切れ御免の SPECIAL・NIGHT!
前売チケット: ¥5,800
チケット販売:チケットぴあ (P:319-747), ローソンチケット(L:74017), HMV渋谷店, TOWER RECORDS新宿店,
BEATINK, diskunion(新宿CLUB MUSIC SHOP, 渋谷CLUB MUSIC SHOP, 渋谷JAZZ/RARE GROOVE館,お茶の水CLUB MUSIC SHOP, 下北沢店, 吉祥寺店, 国立駅前店, 池袋店, 柏CLUB MUSIC SHOP), HI FASHION RECORDS
総合問合せ : BEATINK 03-5766-6571 www.beatink.com
1936年生まれ、レゲエ界で最もオリジナリティのある Producer/Singer/Musician/Song Writer。
60年代初頭に名門 STUDIO・ONE に入門。近代ジャマイカ音楽の創始者 Coxsone Dodd の下で ミュージシャン兼 A&R Manを務め、60年代後半には Joe Gibbs などのプロダクションでプロデュース・スキルを磨いた。この頃の自作自演曲 'I Am The Upsetter'、'People Funny Boy' などの成功から自己のプロダクションを興して独立。その後 'Return Of Django' のヒットでイギリスでも成功し、また、メジャー・デビュー前の The Wailers を始め、数多くのアーティストの作品を手掛けてプロデューサーとしても押しも押されもせぬ存在となった。73年には、世界で最初にリリースされたダブ・アルバムの1枚である "14 Dub Blackboard Jungle" を制作。同年末には今では伝説と化した自身の STUDIO:BLACK ARK をオープンさせ、同スタジオを閉鎖する70年代末までの間に Max Romeo、Heptones、Congos、Junior Marvin らの作品や、ダブ・コラージュ・クリエイションの金字塔 "Super Ape" を筆頭とするレゲエ史に残る第1級の名作を数々産み落とした。
その後はジャマイカを離れ、アメリカやイギリスにおいてのパフォーマーとしての活動が主となった。80年代には米 Wackiesや英 Ariwa Sounds などに作品を残し、On-U Sound の Adrian Sherwood とも、87年の "Time Boom X De Devil Dead" で初めてコラボレートし、90年には "From The Secret Laboratory" をリリース。90年代の初めにスイスに定住。
2004年の "Panic In Babylon"(Damp)が好評を博したことで、その新ユニット:Lee Perry & The Whiteberryrats Band はヨーロッパ・ツアーを敢行。その実況録音として "Alive, More Than Ever" が2006年の4月に同じくスイスの Damp Label からリリースされた。翌2007年には、アメリカ/ミシガンのレーベル:メガウェイヴ・レコーズからオリジナルのスタジオ録音アルバム "The End Of An American Dream" がリリースされている。この07年作品はプロデューサーが John Saxon、Track Maker は Multi Musician の Steve Marshall という布陣で作られた。両者の名前が聞き馴れないから、という理由で敬遠した人が多いかもしれないが、《Steve Marshall》の名前は先日待望の邦訳が発売された『People Funny Boy/反逆の芸術・レゲエの奇才、LEE “Scratch” PERRY 〜いかにして彼は神よりも自由になったのか?〜』(David Katz著/森本幸代訳/JD Medusa)にも出てくる。Marshall は PERRY が初めてイギリスをツアーした1985年に彼のバックを務めた World Service Band のリーダーだった人間で、当時一緒に Recording も行い、その成果であるシングル "Lightning Strikes Twice" をリリースしたレーベルが、"The End Of An American Dream" のプロデューサー:John Saxon が属する音楽とダンスのプロダクション・カンパニー:State of Emergency Limited だった。ということで実は80年代からの UKコネクションで制作された作品だった "The End Of An American Dream" は、今年2008年開催のグラミー賞のベスト・レゲエ・アルバム部門にノミネートもされた(そのことにどれだけの価値があるのかは別として)。
そのアルバムのリリースとほぼ同時の07年初秋には、フランスの Corner Shop Label からPerry の息子Omar Perryの初アルバム "Man Free" がリリースされたことも Perry ファンの間では周知の事実だろう。Omar は2003年のシングル 'Rasta Meditation' から本格的にシングジェイとして表立った活動を始めたが、その曲のプロデューサーが Adrian Sherwood だった(同曲の新ヴァージョンが "Man Free" に収録されている)。余談だが、Omar は06年には日本が誇るマイティ・マサと組んだ変則 One Drop Rhythm によるデジタル・ルーツ・ナンバー "Work"(7inch / UK Trash & Ready)をリリースしていて、それも評価が高い。
話を父親の方に戻して、その後も Lee の初期 STUDIO・ONE / スカ期の音源集 "Chicken Scratch"(米 Heartbeat)がデラックス版で再リリースされたり、07年のロンドン/カムデン・タウンのJazz Cafe公演の模様がCDとDVDで出たほか、またしても昔の音源や怪しい(本人が関わっていなさそうな)音源をコンパイルしたCDが続々とリリースされている。この2009年で73歳になるはずのLee Perryだが、いまだに玉石混交ながらも世界中でリリースが途切れない事実が、その変わらぬ人気の高さを示している。
ON-U SOUND Adrian Sherwood とタッグを組み完成した超魔術アルバム!
両者の溢れるアイデアとクリエイティビティが生み出した、Black Ark 焼失以降の最高傑作!
Lee’Scratch’Perry & Adrian Sherwood
“The Mighty Upsetter”(’08.5.28)
On-U Sound / Beat Records
「俺はこのアルバムを誇りに思っている。自分の長年のキャリアの中で久しぶりに創ったダブ・アルバムだし、今また絶頂を迎えているLEE PERRYと一緒に仕事ができてスゴく嬉しいよ!」
〜 Adrian Sherwood
Lee’Scratch’Perry & Adrian Sherwood
“Dub setter” (’09.1.28)
On-U Sound / Beat Records