Digitalism / デジタル主義

発売日 : 2007/05/09
レーベル : Toshiba-EMI
カタログ : TOCP-66661
フォーマット : Original CD
発売国 : Japan
スタイル : Electro House, Electro Pop

ドイツはハンブルグ出身、ポスト Daft Punk として世界中から注目を浴びているエレクトロ・デュオ Digitalism による待望のファースト・アルバム。’０５年にフランスの名門レーベル Kitsune よりリリースされたシングル 'Zdarlight'が、Electraglide 2005 で Tiga もプレイするなどして一躍脚光を浴びることとなった Digitalism。そのエレクトリックかつポップ・センスあふれるスタイルによってダンス・ミュージック界はおろか、ロック系リスナーからも絶大な注目を浴びている期待のユニットだ。今回のファースト・アルバム "デジタル主義" では、「ダンス・ミュージックにハートとメロディを持ち込む」をモットーに、エレクトリックなダンス系作品はもちろん、メロウなギターを取り入れたポップな作品まで幅広いサウンドを展開した内容となっている。

ノイジーな電子音と地を揺らすようなハンマー・ビート、そのアグレッシヴなトラックの中に哀愁のシンセ・メロディーが絶妙に染み込んだ楽曲 'Magnets' で幕を開け、その直後には大ヒット・アンセム 'Zdarlight' を投入してくるといった、いきなりの Digitalism 節をみせつけることになる本作。その後は 'Zdarlight' のトラックをベースに、ディストーション・ギターやボーカルも取り入れた 'I Want I Want' などの作品でビルド・アップしつつ、７曲目に収録されたキラー・トラック 'Pogo' では、疾走するロッキン・ビート、そこに溶け込む激しくも切ないボーカルによって極上のピーク・タイムを作り上げることに成功している。

今後のヒットが約束されたであろう 'Pogo' が作り上げたピーク後には、'Apollo-Gize '、 'Jupiter Room' といった天体的なタイトルを裏付けさせるようなレトロ・スペーシーかつ８０'s風味な楽曲で展開し、メロウでドラマティックなフィナーレへと突き進む内容になった。「無機質なダンス・ミュージックは作らない」という彼らのスタンスが色濃く反映された同アルバム。その類まれなメロディー・センスによって、クラブ・ファンからロック・キッズまでの心を掴むのは間違いないだろう。 (Masanori Matsuo : HigherFrequency)

収録曲

01. Magnets
02. Zdarlight
03. I Want I Want
04. Idealistic
05. Digitalism in Cairo
06. Departure From Cairo
07. Pogo
08. Moonlight
09. Anything New
10. The Pulse
11. Home Zone
12. Apollo-Gize Final Mix
13. Jupiter Approach
14. Jupiter Room
15. Echoes