DATE : 23th September, 2007 (Sun)
SUNSET CRUISE : 16:00〜18:00
DJ : DJ Aki, Ohnishi, Torsten Feld & Dr.Shingo, Satoshi Otsuki
NIGHT CRUISE : 19:15〜21:15
DJ : Ken Ishii, DJ Yama, Techriders, Ryusuke Nakamura
PHOTOGRAPHER : STRO!ROBO
TEXT : Ryo Tsutsui (HigherFrequency)
渋谷の店舗以外にも WOMB MOBILE PROJECT を開催するなど、これまでもシーンに斬新な話題を多数提供してきた Womb が、クルージングパーティーを開催するとのことでいったいどのようなパーティーとなるのか期待しつつ、 Sunset クルーズと Night クルーズの2部構成となっている前半の Sunset クルーズに参加させていただいた。 出発場所となっていた青海に着くと、発着場にはすでにパーティーの開始を待ち構える人たちが思い思いに過ごしていて、普段とはまた違った雰囲気が新鮮に感じられた。特に目を引いたのは女性客のファッションで、いつもとはまた違ったロケーションでのパーティーということもあり、ドレスなどを着ている人も多く、その華やかさはやはりファッションを思いっきり楽しめる空間というのは素敵なものだなと改めて感じさせた。 いよいよ乗船が開始すると入り口にはパーティをホストする Womb スタッフが並び、来てくれた人を握手で迎えるという粋な演出も、こういったもてなしの演出が光るのもこういったパーティならではの良さといえるかも知れない。 | |
船は1階、2階と、オープンエアとなっている3階という造りとなっていて、1階と2階にそれぞれDJブースが設置されていた。サウンドシステムもそれぞれの階にファンクション・ワンが設置してあるという充実ぶりでこれから始まるパーティへの期待を膨らませた。 筆者が2階にいると Womb でも CrossMountain を中心に活躍する Torsten Feld が彼独特の色彩のあるテクノトラックでプレイを開始。どことなくドイツらしいサウンドのエッセンスを感じさせながらもパーティの立ち上がりらしく、軽快なビートで引っ張っていった。 1階ものぞいてみるとそちらでは Session で活躍する Ohnishi 氏がDJを担当していた。彼らしい安定感のあるビートでありながらこちらも軽快なサウンドでスタート。ファンクション・ワンから放たれる乾いたサウンドが肌に刺さってくるようなソリッドなハイハットの音が印象的なトライバルサウンドを展開。この1階では生ハムやエビなど、数種類のフィンガーフードもサービスしていて、談笑しながらそれらをつまむ人やデッキにでて風に当たる人、フロアで音楽を楽しむ人、思い思いに過ごしつつパーティーは進行していった。 | |
筆者が2階に戻るとこちらも CrossMountain レジデントの Dr Shingo が登場。普段のプレイよりも開放感のあるストレートなグルーブの楽曲を中心にプレイ。このさわやかなサウンドが白い造りの船と雲がかった外の景色にマッチしていていて、筆者も友人とデッキで談笑しつつ、そのプレイに耳を傾けた。 ひとしきり楽しんだ後、1階に降りると自身がレジデントを務める TRES VIBES を中心に活躍著しい Satoshi Otsuki 氏がプレイを開始。好調な彼らしく、場を上手にとらえたグルーヴィーな選曲でフロアもいよいよあったまった雰囲気に、グルーブをキープし、フロアを流れに乗せていった。このころになるとパーティー参加者もこなれてきたようで、フロアで踊る人が増え、盛り上がりを増していった。楽しく踊る人たちに混じって筆者も彼のダンサブルなセットを楽しんだ後、もう一度2階へ、そこではいわずと知れた人気ドラムンベースパーティー 06S を牽引する DJ Aki が丁度プレイを開始するところだった。夏に発売したミックスCD “mimo2” を彷彿させるようなライトなサウンドからスタートし、軽快に躍らせつつ、徐々に勢いを増していき、パーティーはどんどんとクライマックスへ。ハリのあるグルーブで躍らせながら要所要所で歌ものをドロップし、パーティー感満載のプレイを展開。両手を広げて楽しそうにプレイする姿に観客も大盛り上がりで答え、その勢いは最後まで衰えることなく船の到着まで続いた。 船から降りると、外の空気も涼しく、今回新しい試みとしてクルージングパーティーを体験させてくれた Womb に感謝しつつ、すがすがしい気分で船を後にした。 | |
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