DATE : 19〜22th September, 2007 (Wed〜Sat)
DJ : Christian Prommer's Drum Lesson, Dixon, Sonarkollektiv, DJ T, Lopazz, Samin, Wahoo, Einzelkind, Heidi, Thomas Schumacher, I:Cube, Jazzanova, InnerVisons, Lil’Tony, Roland Apfelamd many many more...
PHOTOGRAPHER : Sal (GARAKTOR.COM MEDIEN)
TEXT : Sal (GARAKTOR.COM MEDIEN), Sayaka Yumi-Suzuki (GARAKTOR.COM MEDIEN)
Popkomm music Festival が、9月の19日から22日、ベルリンで開催された。 トレードフェアはベルリンメッセを会場に、世界55カ国から800の出展者が集まり行われ、またベルリン市内の大小のクラブ、ホール、ライブハウスなど、全30箇所では、世界35カ国から集まった450アーティストにより各イベントが催されるという、音楽ビジネスシーンの、国際色豊かな、社交の場になっている。 ’89年にデュッセルドルフで始まり、’04年から会場をベルリンに移し、毎年9月中旬に行われるこのフェスティバルでは、ダンスミュージックシーンのみならず、クラシックからワールドミュージック、ポップスやロック、ジャズ、エレクトロニカシーンにもフォーカスが当てられている。 ドイツ国内をもとより、世界中からの15000人以上の音楽業界関係者がベルリンを目指し、メッセ会場も各ベニューも、それぞれ大変な盛り上がりを見せていた。 | |
POPKOMM Day まずはベルリンメッセで開催された、Popkomm Music Festival の様子をお伝えしたい。 会場ではまず、あらかじめ申請していたプレスパスのレジストレーションをする。 名前の書かれたラミネートのカードと、ホルダーをもらい首からかけ、入り口で、そのカードのコードをチェックし、エントリー。 会場内には、数々のブースでそれぞれのプロモーションデモンストレーションをしている。 Universal や Sony×BMG などに代表されるレコード会社や Vestax や Reroop のターンテーブルの展示デモンストレーション、ヨーロッパ各国からのレコード会社、レーベル、CDジャケットや Vinyl のプレス会社や、ポータルサイトやFM局、ステッカー会社などの出展があった。 オランダのレコード会社の周りではやはりハイネケンが配られていた。 フランスのブースでは車が展示され、大きな垂れ幕にはスペースエイジなイラストが華やかに揺らめいている。 デンマークやスウェーデン、リトアニア、各国の雰囲気の伝わるCDジャケットや資料にもわくわくした。 クラシック、ワールドミュージック、エレクトロニクス、ジャズ、と、それぞれのジャンルに分けられ、いくつかのコンピレーションCDをプロモーションにしていたり、POPKOMM 用に、アレンジされたCDなどが配られている。 Universal のラグジェリアスなブースでは、冷たい飲み物片手に、和やかに商談が行われていた。 個性的なカラーと雰囲気のおのおののブースに、フレンドリーなスタッフと流暢な英語でのコミュニケーションが飛び交い、インターナショナルな交流が繰り広げられていた。 Popkomm 会議では、世界の音楽業界の著名人や専門家を迎えて、音楽産業界をテーマに、ワークショップやディスカッション、重要ポイントや運営方法の解説などが行われていた。 各ブースで配られ、手元にどっさり集まった、30枚以上のサンプルCDやDVDの束。 これからゆっくり音の世界旅行を楽しもうと思う。 |
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POPKOMM Night Nitzer Ebb, Black Strobe, Ladytron, Trentmoller Live in concert, Paul van Dyk, Felix da Housecat, Henrik Schwarz, Joakim, HotChip など、ジャンルを超え様々なアーティストが参加している他、Bitch Control, Poker Flats, M_nus, Get physical, Ninja Tune, Gigolo などのレーベルナイトも各ベニューで開催されていた。 Water Gate で行われた Get physical のレーベルナイトではメインフロアに DJ T, Thomas Schumacher, ラウンジステージではこの夏、Hustler の大ヒットで注目の Samim がラインナップ。まさにベルリンの旬の音。平日の水曜日といえ、会場には長蛇の列ができ入場制限されていた。 Tape で行われた Soner Kollectiv 10th Anniversary Party では Sonar いちおしのアーティストのライブ。 Wahoo のしっとりとしたボーカルに心地よく身を委ねた後は、Dixon も参加する Christian Prommer's Drum Lesson のライブ。バンド名が由来してなのか、クリック音が曲間に入るのが面白い。 Sonar Kollectiv Orchestra はドラムとパーカッション×2、ピアノ、ウッドベースで編成されたジャズジャムバンド。 Derrick May の "Monday anthem", Isolee "Beau Mot Plage", KraftWork "Trance Europe Express" などのカバーも登場し、次にどの曲が来るだろう、と期待に包まれる。 "生" でしか見られないジャム感あふれるライブパフォーマンスに会場は歓声に包まれ、魂が踊った。 セカンドフロアでは I:Cube, Jazzanova, Dixon, Roland Apfel などのショーが行われこちらも上質のサウンド。 また同じ週末、Popkomm のプログラムではないが、Panorama の Outhouse での Innner Visions のアフターパーティも開催された。 Dixon, Ame, の Inner Visons に、フィンランドから Cosmic City の Lil’ Tony を迎えてのセッションは、ベルリンに新しいシーンの始まりを予感させた。 東西ヨーロッパの十字路に位置するベルリンの街は、まさに音楽シーンの交差点。音楽シーンの要であることは間違いないようだ。 |
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GARAKTOR.COM MEDIEN
SalとSayakaからなる、メディア・ミックスチーム。
二人ともテクノ、エレクトロのDJであり、現在世界のテクノ
・キャピタル、ベルリンにベースを置きながら日々活動。DJならではの感性や情報を武器に、カメラ
とペンを片手に日々ヨーロッパを飛び回りながらレア・ニュースを配信。
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