HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

Futureshock

F.E.U. presents SPICE! feat. FUTURESHOCK @ SPACE LAB YELLOW, TOKYO

DATE : 22nd September, 2004 (Wed)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley / Official Site
TEXT : Kei Tajima (HigherFrequency)



昨年のelectraglide2003でのライブセット、そして今年早々にはSTUDIO COAST@ ageHaにて、著者にとって今年のTOP No.3に入ってしまうほどの素晴らしいDJセットをみせてくれたFUTURE SHOCKが再び来日。SPACE LAB YELLOWでDJセットを行った。YELLOWは彼らにとって初来日の場でもあり、このハコのサウンドシステムとFUTURE SHOCK特有のサウンドスケープが重なることを思うとまさに生唾モノなのだが、皮肉なことにイベント当日、彼らが先回プレイしたageHaでは某ビック・イベントが行なわれており、入場すると会場内には少々さみしい雰囲気が。彼らのDJセットがいかに素晴らしかったかを身を持って体験しているだけに、かなりやるせない気分に見舞われたが、しばらくするとウォームアップDJ Rob Palmerのテッキーなプログレッシヴ・サウンドにあわせて、会場にもだんだん人が集まってきたようだ。

混み過ぎもせず空きすぎでもいない"enough"なフロアで聴く、良質のプログレッシヴ・ハウスにクラウドもヒート・アップしていく。そしていよいよFUTURESHOCKがブースに登場すると、クラウドが前に押し寄せ、歓喜の嵐がフロアを包む。FUTURESHOCKのセット・スタイルを一言で表すならば、"オーガズミック"であろう。始めはゆるやかなウェーヴを起こすかのようにスタートして、非常に巧妙なトリックで聴く側の気分をジワジワと高揚させていく。ヒット・チューンひとつをとっても、ただそれを盛り上げるための起爆剤としてかけるのではなく、セットの途中で違ったビートの上にのっけて出してみたり、そこからいきなり違う曲にシフトしてみたりと、ベタすぎない最高のポップ・センスを披露してくれるニクいデュオなのだ。この日も、フロアに響き渡る太いビートにのせたファンキーなテック・ハウス・チューンでスタートすると、最近リリースされたHernan CattaneoのRenaissanceコンピレーションにも収録された"Age Of Love"のブレイクビーツ・ミックス、Derrick Mayの"Strings of Life"といった、クラシックスをさっと出してきて、"渋い"と思わせた後に、いきなりキャッチーでアップ・テンポなチューンをかけるといった、聴く側の期待をいい意味で裏切るFUTURESHOCK節が全快。プレイ直前、バーで遭遇した際に、「DJセットはかなり久々なんだよね」と言っていたPhilも、CDJを操りながら笑顔でクラウドをあおるなど、最高の時間を過ごしているようだった。

後半にかけては、グルーヴィーなテック・ハウス・チューンからハードなミニマル・テクノまで、ノンストップでビートが攻めたてるテクノ・セットに移行。後半になって違う場所から流れてやってきたクラウドにも思わず「最初からいればよかった!」と言わせてしまうほど、大満足のフル・コースを堪能させてくれた。第二のUNDERWORLDと呼ばれながらも、驕らず、一曲一曲を大事にした丁寧なDJセットをみせてくれたFUTURESHOCK。彼らには、ただ「カッコ良かった」という一言に留まらないリスペクトを表したい。早くも彼らの再来日が待ち遠しい!


Futureshock
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