DATE : 17th September, 2004 (Fri)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley / Official Site
TEXT : Masashi Kitagawa (HigherFrequency)
今年6周年を迎えた東京のハウスシーンを代表するパーティー「Hi-Life」が、9月17日にNYからJoey Llanosをゲストに迎え、スペシャルな一夜をプレゼントしてくれた。フライヤーに大きくパラダイス・ガラージのロゴが大きく掲載されていたこともあり、やはりガラージ・クラシックス中心の選曲かなぁ、と想像しつつ会場へ向かう。(翌日Joey本人から聞いたのだが彼もこのフライヤーを見て意識したそうだ。) | |
会場に入ってすぐ、かすかに聞こえてくるLouie Vega "Mozalounge"でいきなりテンションがあがり、そのままフロアへ直行! すでにDJ KatsuyaからJoeyにバトンタッチされた様子で、さすがにこの時間はハウスが中心の選曲のようだ。Passion Dance Orchestra "Worlds"やPatti Labell"New Day"等のおなじみのサウンドですっかり音にはまって楽しんでいると、ふとある事が脳裏に浮かんだ。「今日はThorensのターンテーブルを使うって聞いてたけど、それにしてはスムーズなミックスをするなぁ」と。そこでブースの中をチラッと覗いてみると、CDJを使ったプレイだったので一人で納得。Thorensはサブ的な使用なのかな?と考えながらJoeyの織りなすディープ・ハウスの王道的な流れに身を委ねて心地よく過ごす。 | |
フロアも混みすぎずちょうど良い感じ。しばらくすると、筆者も初めて耳にするBlaze"Breathe"のアカペラから始まるミックスがドロップされ、この日のセットは、一つの山場を迎えることになる。そして、次第にガラージ・クラシックスのかかる割合が多くなり、BPMも徐々に遅くなっていく。このあたりになるともう何がかかっても気持ちいい。そして、後半に差し掛かる頃にプレイされたBill Withers "Lovely Day"で、筆者も完全にノックアウトされてしまうのであった。 また、この日は会場内において、Joey自身も出演している映画「マエストロ」が店内のモニターで上映されており、ロフトやパラダイス・ガラージの貴重な映像を楽しむことができた。その中でFrankie Knucklesが、「いろんなジャンルが閃光のように現れ、そして消えていった。そして基本にもどるんだ。ロフト、ガラージ、ハウスにね。」と語るシーンがあるのだが、まさにその場面がスクリーンに登場したその時、フロアでは多くのクラウドがガラージ・サウンドに夢中になり、歓喜の瞬間を迎えている…そんな光景がとても印象的なひと時であった。 | |
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