HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

SonarSound

sonarsound tokyo 2006 @ Yebisu Garden Place, Tokyo

DATE : 08th October, 2006 (sun)
Line Up : Altern8, Boom Boom Satellites, DJ Hell, Señior Coconut and His Orchestra, Toshio Iwai, Yukihiro Takahasi with Many Friends, Angel Molina, Eater, Go Home Productions, Golden Pink Arrow♂, Nobukazu Takemura, Oil Works, Shiro The Goodman + MC Jube
PHOTOGRAPHER : Hall Photos - Becky Yee / Room Photos - Akihiro Saga

Text : Masanori Matsuo (HigherFrequency)


イベント詳細

 

1994年からスペインのバルセロナで開催されてきたアドヴァンスド・ミュージックとマルチメディアの祭典 Sonar Festival。その世界的 ビッグ・イベントの日本版としてスタートした sonarsound tokyo が恵比寿ガーデン・プレイスにて行われた。今年で3回目の開催となる同イベントは、音楽イベント、マルチ・メディア・アートの展示等をよりスケール・アップした初の3日間公演で、 Higher Frequency 一行は DJ Hell や Señior Coconut 等が出演し、エレクトロニック・ミュージックのバリエーションを様々に展開した Day 2 へ足を運ぶこととなった。


SonarSound
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会場内に足を踏み入れると既に良い感じの混雑ぶり。メイン・フロアでは元 YMO の Yukihiro Takahashi with Many Friends によるライブ・セットが始まっており、隅々まで埋め尽くされたクラウドたちが、彼のディープかつ繊細なサウンドによって作られた癒しの空間で体を揺らしているところだった。そんな気持ちのいいサウンドによってウォーム・アップされた後は、多くのクラウドが期待する Boon Boon Satellites が登場し、序盤から最高潮のテンションで繰り広げられるそのステージによって会場を興奮の渦に巻き込ことに成功していた。Fuji Rock Festival や Summer Sonic 等のビッグ・フェス常連な彼らだけにその観客をロックする腕前は流石なものだ。続いてメイン・フロアに登場したのは '90年代初頭のレイヴ・シーンの中心的存在を担ったハードコア・ユニット Altern8。一曲目からあのデトロイト・テクノの聖歌 'Strings Of Life' をプレイして観客の度肝を抜かせたかと思いきや、その後はいわゆる「ジュリアナ系」のハード・コア・テクノ(原曲)をひたすらドロップ。その芸人のようなコスチュームといい、彼らの俺流を貫くスタイルに少々苦笑してまったが、次に行われた Señior Coconut によるライブも相当なインパクトもたらしてくれた。 Señior は大人数のオーケストラを従え、 YMO のラテン・カバー・スペシャルセットを披露。 'Rydeen' を始めとするYMO の名曲を直球のラテン・スタイルでカバーし、さらにはその YMO メンバーの細野晴臣、高橋幸宏らがゲスト出演するというサプライズもあって会場は驚きと歓喜に包まれた。

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Señior のライブの最中、硬質な電子音が恋しくなった筆者は、スペインのベテラン・テクノ DJ Angel Molina がプレイ中のセカンド・フロアーを覗いてみることに。しかし、そこに入ったら最後、ミニマルとハード・テクノを絶妙にブレンドした彼の斬新なテクノ・サウンドによって、プレイ終了まで全く逃れられない状況に至ってしまった。そんな素晴らしいセットを終え、クラウドの大きな拍手をもらった Angel Molina の後は、メイン・フロアのトリを飾る DJ Hell が登場。意外にも少々ハードめなセットで挑んできた Hell だが、これがまたフロア・ライクで非常にかっこいい。今年のアンセムの一つである Ame の 'Rej' や、 Theo Parrish の 'Falling Up (Carl Craig Remix)' なども彼らしい一癖ある使い方で会場を刺激し、イベント終盤で疲れかけたクラウドを次々と引き戻すような目の覚めるフィナーレを披露してくれたのであった。

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