DATE : 16th October, 2004 (Sat)
PHOTOGRAPHER : Matt Cheetham / Official Site
誰もが知るハウス・ミュージックの生みの親、Frankie Knucklesが毎週第3土曜に開かれる"City Loud"における3周年記念日のスペシャルゲストとして招かれ、この1年ぶりのCity Loudのギグに5時間に渡るロングセットを披露してくれた!丁度この日、Turnmillsから2マイル程の距離を置く"The End"ではDerrick
Carterのレジデント・パーティーも開かれており、まさにロンドンにおける"シカゴ・ナイト"となった。
"Happy Birthday City Loud!!"と大きく掲げられたエントランスにソウルフルなクラッシックが心地よく流れ込む。クラブ内はすでに大勢のクラウドが押し寄せ、この誰もがこのビッグネームを一目見ようと、メインルームはまさに缶詰状態だ。午前1時、胸に"DEF MIX ZONE"とプリントされた巨体がついに姿を現し、レジデントDJであるCJ Mackintoshから最高のバトン・タッチを受けたFrankieは見事なサウンド・リレーと共にセットをスタート。徐々に縦ノリから横ノリの、心地良い厚みと深みを持った音で再びフロアを温め始め、クラシックを中心に"Silvesta - I Need You"など、70年後半から80年初頭のディスコ・サウンドを次々と放っていくFrankie、そしてそれは見事にTurnmillsというクラブにマッチし、アットホームでものすごいバイブを持った空間ができあがっていた。筆者もこの様々な世界を創りだしてくれる"音"の力を改めて感じさせられ、音1つでここまで姿を変えてくれるマジックのようなセットに、ベテランならではのオーラを感じた。 そしてこの日、TurnmillsはFrankieから繰り出される音により、クラブからディスコへと姿を変えていた。 | |
色褪せることのないクラシックは途絶えることなく流れつづけ、そのサウンドスケープにクラウド達も離れることなくしっかりと付いていく中、時折4つ打ちハウスが挟み込まれ、"DJ Chus aka Groove Foundation - That Feeling"、"Deep Sensation - Soul Heaven"など的確にドロップされていく。今回Frankieはアナログを一切使わず、終始全てCDでプレイしており、これにはさすがに驚かされた。
筆者自身、Frankie Knucklesを目の当たりにするのは今回で初めてだったのだが、「クラビング」というものの考えや観点、そして意味を大きく変えさせられた。「音楽」に対しての考えなどは、様々なDJやアーティストを通して変わることがあると思うのが、Frankieはこれまで体験したことの無いものを、No wardsで与えてくれた。 | |
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