DATE : 15th October, 2004 (Fri)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley / Official Site
TEXT : Y.T
Jeff Mills によるレジデント・ナイトTime Sensitive 2004。その第2週目が"Detroit Techno Revenge"というテーマのもと開催された。先週のFrancois K をフィーチャーしたオープニング・パーティーは、あいにく台風22号関東上陸直前ということもあって大雨の中での開催となったが、この日は天気もよく、会場に入ったときには既にフロアの後ろまでビッシリと人が詰まった「超満員」の状態であった。やはり恐るべしTime Sensitive…。先週も雨が降らなければとんでもないことになっていたのだろう。 その超満員のフロアを早くもブンブンにシェイクしているのは勿論ホスト役を務めるJeff Mills。筆者がフロアへの入り口をくぐった直後に聞こえてきたのは、いきなりご存知"Strings Of Life Remix"! であった。「え、もうこんな時間?」と錯覚してしまうくらいの超〜盛り上がりを見せるクラウドたち…Jeffのプレイに手抜きなどという言葉はあり得ないのだ。そしてスクリーン上には、デトロイト・テクノのヒストリーを綴るドキュメンタリー・フィルムが世界に先駆けて先行上映され、思わず食い入るように見入っているクラウドたちも大勢いたのが印象的であった。やがてJeffのプレイも佳境に入り、フロアもピークタイムさながらにヒートアップをした時、曲が突然ストップ。パッとスポットライトに照らされたステージ上には何とJeffの姿が!「あれ?今日は上のブースでプレイしていたはずなのにいつの間に…」瞬間移動したのかと思わせるような演出である。そして、先週に引き続いてTime Sensitive 04のコンセプト説明があり、そしてJeffが旧い友人を紹介するような口調でOctave One の二人を紹介し、この日のステージはいよいよOctave One のライブへと突入していく。 | |
いかにもデトロイトといった感じのぶっといビートにタイトに裏リズムを刻むハイハット…4つ打ちを中心としたセットで、時折ゲットーな香り漂うダビーなブレイク・チューンを挟みながらライブが展開、曲と曲をつなげたノンストップのセットではなかったが、フロアはDJセットを聞いているかのようなビルドアップされたグルーブ感が構築されていく。1時間くらいのライブかなぁと思っていたが、Ann Saundersonが登場するまでに実に1時間以上!10曲以上のファットなデトロイト・トラックをたっぷりと披露してくれた。やがて、大きな歓声とともにAnn Saundersonが登場。クリアでハイトーンなヴォイスとBurden兄弟の奏でるバウンシーなビートが見事にマッチし、フロアの興奮は徐々にヒートアップしていく。そして誰もが待ち望んだあのストリングスサウンドが響き渡る!"Black Water"だ!それまで他のフロアへ行っていたクラウドたちも一気になだれ込み、ライブで聴くこのクラブ・アンセムに酔いしれていた。 | |
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