HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

HigterFrequency パーティーレポート

ADRENALINE @ amate-raxi, TOKYO

DATE : 20 November 2009 (Fri)
GUEST DJ : ElectronMike (Abstract, Gangstar Records, Felix Krocher Recordings),
DavidChristoph (Abstract, Gangstar Records, Felix Krocher Recordings)
DJ : SATOSHI HONJO, Gokuraku & Yusuke, Miki, YUSHI HONJO
VJ : brix video syndicate (セーラーチェンソー, Ra-disk, desART, thins)
LOUNGE DJ : SIEGZEON (ARCADE ATTACK, brix, G7), Tommy (Technique), YU-S-KE (PHUNK!!!, Carnival), Yu-ta Matsuo (Sunrising), Yoshiro aka GENKY (MASS), 蛍人 (Direct, 静村), Threestars
PHOTO by 王丹戈
TEXT : Haruka Kikuchi


先日、現在国内唯一のシュランツ系ハードテクノパーティーである ADRENALINE にお邪魔してきた。
過去にWIREでトリをつとめた Felix Krocher のプレイでこのジャンルを好きになった人も少なく無いだろうが、実はコンスタントに開催されているシュランツ系ハードテクノのパーティーは現在この ADRENALINE だけであるそうだ。 北海道出身のテクノ兄弟、SATOSHI HONJO & YUSHI HONJO が中心となり開催されているこのパーティーは'08年1月に中野 Heavy Sick Zero にて産声を上げ、試行錯誤を経て、今回渋谷 Amrax : amate-Raxi に拠点を移したという。

その記念すべき日にふさわしいゲストアーティストがこの度オーストリアから3名来日した。まず1人目は ElectronMike。 Love Parade や I Love Techno を始めとした数々の ビッグフェスにも出演経験があり、母国オーストリアでも自身でパーティーをオーガナイズするなど精力的に活動しているアーティストである。
そして、Dave Slide と Chris Eco からなる2人組ハードテクノ・ユニット DavidChristoph。Felix Krocher Recordings, Abstract Records などといったTOPレーベルからリリースを重ね、2009年に入り、スペイン、イタリア、ドイツなどのハードテクノ系ビッグパーティーでもプレイし、活躍しているアーティストだ。
これまでこの類いのアーティストは DJ Rush や Felix Krocher しか来日を果たして居ないとの事で、私自身、Felix Krocher のプレイしか見た事が無かったので久方ぶりに海外アーティストのハードな音が聞けると思い、この日を心待ちにしていた。

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エントランスを潜り、ラウンジを経てフロアに到達してみると、まだOPEN間もない時間であると言うのに容赦なく打ち付ける激しいビート。この時間フロアを支配していたのは YUSHI HONJO。時折メロディアスな歌モノや、誰でも知っている様なゲームのテーマソング等をチョイスするも、それもこれも彼の手によりハードに調理される。

まだまだ浅い時間であるのに、フロアのボルテージを最高潮にあげた YUSHI HONJO から受け継ぐは ADRENALINE の紅一点、MIKI。可愛らしいそのルックスとは裏腹に、男性顔負けのハードな選曲をする。このギャップにロックオンされた男性も少なくはないのでは・・・。私もその勇ましく、そして凛とした姿に魅せられた1人である。

パーティー開始から2時間経過、まだまだ始まったばかりのシュランツ祭り。この日の3番手は GOKURAKU & YUSUKE、暖まってきたフロアを更に更に高潮させる。前のめりになるオーディエンス達、それに応える2人、とても良い構図が出来上がっていた。

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そしてついに DavidChristoph の時間がやってきた。この日一番ハードで尖っていたのは彼等ではないかと思う。スピーカーから飛び出すビートが容赦なく脳みそに突き刺さり、高速のBPMは足をもつれさせるのだが、それがまた快感なのだ。Wiiリモコンを用いたプレイでも私たちの目を楽しませてくれたし、何より本当に楽しそうにプレイする姿がスゴく印象的であった。

そして、もう1人の客人、ElectronMike。甘いマスクとは相反するハードなプレイではあったが、この日一番ウイットに富んだプレイをしていた様に思える。他のDJ陣達と比べると、そこまでハードでは無いが、Love Parade や I Love Techno 等のビックフェスで培ったスキルを存分に発揮し大いにフロアを沸かせた。もう割とヘトヘトであったが、音のループから抜け出す事ができず、長い事踊り続けた。

夜明けも近い午前4時頃、とっくに振切れているフロアのテンションを 「まだまだ!」 と言わんばかりに盛り上げるのは、今回のパーティートリであり、ADRENALINE のオーガナイザー、SATOSHI HONJO である。硬質で男気溢れる選曲と、プレイ中にこれまた楽しそうに踊り、フロアを煽る姿が印象的であった。

日が昇るまで、ひたすら高速で、硬質に駆け抜けたADRENALINE、これからどんどん大きくなっていって欲しい。そして、読者の皆様にもこの硬質で高速なハードな一夜を一度是非体感して欲しい。

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