DATE : 22 November 2005 (Tue)
DJs : Armin Van Buuren, DJ Remy, Yoji Biomehanika, MJ Cole, Funk D'Void, Dr Shingo & more...
PHOTOGRAPHER : Iwao Otake, Ryota Kawai, Orika Uchiumi
TEXT : Kei Tajima (HigherFrequency)
“DJ ありき” のイベントが溢れ返る現在のクラブ・シーンの中で、アミューズメント・パークにも劣らない仕掛けや装飾といった華やかな ”パーティー感覚” と、”豪華なラインナップ” を兼ね備えた ageHa@studio coast の看板イベント Dimension K が、今年4回目となる開催を迎えた。今回、パーティーの目玉となるメイン・アリーナに登場したのは、先日発表された DJ Mag のDJ Top 100 で二年連続見事3位に輝いたトランス界のスター Armin Van Buuren、そして同じくオランダから、Armin のプロダクション等にも参加している盟友、DJ Remy。また、先述の DJ Top 100 で、堂々32位にその名を輝かせた Yoji Biomehanika も急遽出演することが決定、Rose Room の Funk D’ Void、Water Bar のSwayzak などの強豪メンバーを合わせて、11月のクラブ戦争に切り札を出すこととなった。 会場に到着すると、相変わらずの豪華な装飾が筆者を迎えてくれた。設置されたスクリーンには、過去のパーティーの映像などが流れ、会場内にはドクター中松ばりに跳ねるホッピング・シューズを履いたキャストたちが歩き回る。アリーナではすでに DJ Remy がプレイをスタートしており、テッキーなプログレッシヴ・ハウスで、次々と入場するクラウドの体を温めていった。一つだけ今回のイベントで残念だったのは、メイン・アクトの時間が全て重なっていたこと。アリーナの Armin 、Rose Room の Funk D’ Void 、Water Bar の Swayzak のプレイ時間が見事に重なっており、Losoul feat. Malte “You Know” など良質なトラックをプレイしていた Swayzak こと David "Broon" Brown のセットも、初めの30分のみを堪能、Funk D’ Void に関しては、泣く泣く断念といったかたちになってしまった。 | |
そんな悔しい気持ちを晴らしてくれたのが、やはり Armin Van Buuren による2時間半に渡るセットだった。重厚でグルーヴィーなビートを基調に、プログレッシヴ・ハウス〜トランス系のスタイルを駆け巡るというスタイルで人気を博してきた Armin、今回のセットでは以前よりトランス系の選曲が多かったものの、Steve Angello & Sebastian Ingrosso a.k.a. Mode Hookers の “Breathe“ などファンキー系のトラックもプレイ。先日リリースされた自身のアルバム “Shivers” から、メイン・トラック “Shivers” のリミックスや、哀愁のギターが印象的な “Zocalo”、夏のイビザでもヘビー・プレイされていたTomato’s Factory の “Message In a Bottle” のリミックスなど、Armin 節ともいえるセットをシームレスで圧倒的なスキルでプレイしていた。その豪快なセット・スタイルとは裏腹に、ステージ前に詰め寄る大勢のクラウドに向かって、ブースの前で飛び跳ねるなど、お茶目な一面も見せた Arminのセットが大きな歓声の中終わりを迎えると、フロア左方には Yoji Biomehanika が登場。今回のイベントのもう一人のメイン・アクトである彼、開催直前にその出演が発表されたのにも関わらず、詰め寄った大勢のファンに対して、ダークで、トランスよりのセットを展開。世界32位と評されたスキルとセンス、そしてエンターテイナーとしての才能には、圧巻だった。 今回もバラエティーに富んだ内容で、多くのクラウドを楽しませてくれた Dimension K、今回が今年最後のイベントであるということだが、また来年もどんなパワーアップしたイベントを私たちに経験させてくれるのか、非常に楽しみである。 | |
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リリース情報 : Armin Van Buuren / Shivers (2005/08/23)
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