DATE : 4 May 2009 (Mon)
LIVE : D-Nox&Beckers (Sprout, Electribe)
DJ : D-Nox (Sprout, Vapour, Electribe), Beckers (Sprout, Electribe, Baroque), Teru (A.T.A)
TEXT : Nozomi Arai (Slovenija Planning)
各地でイベントが目白押しだった GW。東京・大阪両大都市に引けをとらず、名古屋でも連日、様々なパーティーが開催された。Higher Frequency読者には馴染みの薄いであろう、名古屋のクラブシーンをここで少し紹介してみようと思う。主要なクラブが比較的近い位置にあり、深夜の駐車料金が安い。再入場の際にも追加チャージが不必要で何度も出入りが可能なことも手伝って、一晩にクラブを何軒もハシゴするパーティーホリックが多い名古屋。GW 中はそんな面々が特に多く見られたように思う。
Paolo Mojo や Petter, Ryo Murakami など国内外の著名アーティストを招聘し、多くのパーティーフリークスを納得させてきた Radix のイレギュラーParty、“Nacht Tour”(日本語で“夜の旅”の意)が GW の中日、4日 (月)に開催された。ゴールデンウィークスペシャルと冠し、迎えたゲストはスペシャルの名にふさわしい D-Nox & Beckers!これまで、D-Nox、Beckers 各々が DJ として出演するイベントは名古屋で開催されてきたものの、両者によるライブは今回が初。23時を過ぎた頃には早くも混雑していたフロアを見ると、オーディエンスの期待の高さを伺い知ることができた。 この晩のオープニングを飾ったのは、東海地区で数々の野外パーティーを主催し、Kenji Williams や Moonbeam などの著名なアーティストと共演を果たしてきた A.T.A の Teru。D-Nox お墨付きのプレイでフロアのテンションを徐々に上げていく。フロアが温まりを見せたところで、2番手の Beckers へバトンタッチ。踊り手の足をとめることなく、アップリフトなサウンドでクラウドを魅了、バウンシーなテック・ハウス〜エレクトロ・ハウスを中心とした多彩な「エレクトロミュージック」でフロアを熱気で包んでいく。約1時間半の DJ セットが終盤に差し掛かると、D-Nox がブースに登場。クラウドお待ちかねの D-Nox & Beckersによるライブが始まると、多くのオーディエンスが前に押し寄せた。 | |
ミニマル、エレクトロ、クリックなど様々な要素を取り入れた彼らのデビューアルバム "Left Behind" からのトラックなど新旧を織り交ぜた Live セットは、すぐさまクラウドを興奮の渦に。ピークタイムに合わせるように観客も増え、気が付けば移動するのもままならないほどの人で溢れていた。ふと見上げると、ステージ上にキュートな女性の姿を発見!突然の乱入者(?)にD-Nox & Beckersもご機嫌の様子を見せ、さらにフロアをロックしていく。 この夜のトリを務めたのは、DJ としての評価も高く、日本でも支持の厚い D-NOX。最新のミニマルサウンドと疾走感あふれるテックハウスがクロスオーバーした DJ セットに、彼お得意のクレイジーなアクションが加わって、さらなる盛り上がりを見せたことは言うまでもない。クラウドのテンションをうまくコントロールしながらのテクニックは「見事!」の一言に尽きた。 終了の6時をオーバーして幕を閉じた今回の Nacht Tour。通常は大規模なパーティーでしか観ることのできない、D-Nox & Beckers の Live セットにそれぞれの DJ セットが加 わった Exclusive なひとときに、どのオーディエンスも恍惚の表情を浮かべ、会場を後にしていた。 | |
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パーティーレポート : TOKYO COLLABORATION #16 feat. D-NOX&BECKERS @ WOMB, TOKYO (2008/02/10) パーティーレポート : FUSE feat. DJ BECKERS @ TRIANGLE, OSAKA (2008/02/08)
関連リンク
D-Nox Official Site
Beckers Official Site
D-Nox Myspace Page
Beckers Myspace Page
Radix Official Site