STARSHIP CIRCOLOCO @ YACHT CLUB 003 , SYDNEY / AUSTRALIA

HigterFrequency パーティーレポート

YACHT CLUB 003 feat. CIRCOLOCO @ STARSHIP , SYDNEY / AUSTRALIA

DATE : 22 March 2009 (Sun)
MAIN ROOM : Jo Mills, Garry Todd (Bread And Butter)
TOP DECK : Canyons (Modular), Betterdayz
PHOTOGRAPHER : Kat James & Tim Jones
TEXT : Kei Tajima

イベント詳細

毎週のように大きな音楽イベントが行われていたクレイジーなサマー・シーズンも終盤を迎え、そろそろ落ち着きを取り戻してきたここシドニーで、今夏最後のビッグ・パーティーが行われた。以前のニュースでもお伝えしていた通り、世界中のコアなクラブ・ミュージック・ファンからカルト的な人気を誇るイビサ DJ１０の看板パーティー Circo Loco がイビサからはるばる地球の反対側のシドニーに上陸、豪華なボート・パーティーを開催するということで、本家 DC１０でのパーティーをはじめ、ロンドン、東京と数々の Circo Loco パーティーに参加して来た自称 Circo Loco フリークの筆者がレポートしてきた。




イベント当日は早朝から素晴らしい快晴！ボート・パーティーに最適な天気にテンションが上がる筆者ではあったが、ボートの出発する Darling Harbour に到着すると同時に、パーティー関係者からなんとメイン・アクト AR:PIR:R の３人がキャンセルしたことが発覚。急遽、現在のように人気が爆発する以前から Circo Loco でレジデントとして活躍していたベテラン女性 DJ の Jo Mills が登場することになったのこと。 AR:PIR:R のプレイを心待ちにしていただけに、何とも残念なニュースではあったが、ボートも出発の時間が近づくと、会場はTシャツやお馴染みのマスクなどを被ったクラウドで溢れる Circo Loco ムード全開の雰囲気に筆者の機嫌も回復、笑顔での出発となった。今回パーティーが行われたのは、スター・シップという普段は結婚式なども行われるようなかなり大きく豪華な客船。メインフロアとなる１階フロアは全面ガラス張り、そして２階のフロアはガラス張り＆吹き抜け＆バルコニー、３階のデッキはオープンエアーとかなり豪華なセッティングでの中行われる、本家 Circo Loco とはひと味違った雰囲気の中での開催となった。ボートが動き出すと同時に、筆者は早速アップリフティングなテック・ハウスが流れる最上階のデッキへと移動。シドニー・ブリッジの真下を通りながら、オペラ・ハウスのすぐ近くをクルーズ…という、景色の綺麗さだけは世界中のどの都市にも引けを取らないシドニーならではの贅沢な時間をしばし満喫するのであった。しばらくして程よくクラウドの集まった１階のメインフロアへ向かうと、ブースにはすでに Jo Mills の姿が。グリッチーな Circo Loco ならではの音とは違ったメロディックなトラックでセットがスタートさせると、さすがは１０年以上のキャリアを持つベテランなだけに、その場の空気を読んだ綺麗な展開でジワジワと盛り上げていく。中盤にはこの日のパーティーのヴァイブにぴったりであった Sebo K ‘Deva’や Loco Dice の新しいコンピレーション’LAB０１’にも収録された Kerry Chandler ‘Pong (Ben Klock's Bones & Strings Dub)’など、旬でドライヴィンなトラックも数々ドロップされた。後半になってくると、クラウドの期待に応えるためか少し大味な選曲もみられたのだが、終始ハッピーなパーティー・ムードを損なうこと無く、ボートは無事出発地点の港に帰着。南半球初の Circo Loco パーティーも無事エンディングを迎えるのであった。