Border Community Show Case @ TRIANGLE, KANON, TWICE CAFE & NYX

DATE : 14 June, 2007 (sat)
LIVE: Nathan Fake
DJs: James Holden, Petter, Ree.K, Altz, Ko-Matsushima, Setsuna, Kunimitsu, Hiloco + More
PHOTOGRAPHER: Eliu*, High Chee's (Sou&Sai)
TEXT: Terumi Tsuji
Supported by ArcTokyo

大好評だった長野での野外パーティーTAICOCLUBの翌週、Border Community３人衆が大阪にも大集結。しかもTRIANGLE、KANON、TWICE CAFEそしてNYXとアメリカ村にある４つのクラブを自由に行き来できるクラブサーキット形式での開催。レーベルオーナーのJames Holden、Nathan Fake、Petterが一度に楽しめるこの貴重な機会を逃すまいと多くのテクノファンが集まった。 まずはKanonでNathan Fakeのライブがスタート。Aphex Twinが好きという彼らしく、ノイズサウンドを取り入れたトラックを次々と披露していく。２年前に彼のライブを見た時は正直IDM寄りになりすぎている感もあったけれど、今回はメロディアスでダンサブルな要素がタップリ含まれていて、非常に気持ちよく踊る出来るセットだった。そしてあっという間にNathanの１時間のライブが終了。Nathanの終了と同時にJames HoldenのDJがスタートしていたので、急いでJamesのプレイするTriangleへ。
２時半頃Triangleへ到着すると、フロアーは朝の満員電車状態。４階のラウンジフロアーでゆっくり聴くことに。Triangleの高い天井を上手く利用したダイナミックなデコ、カラフルなVJ、そしてレーザーまで導入された豪華フル装備。そこにTAICOCLUBの時よりもアッパーでフェス仕様なJamesの音が合わさり、フロアーの興奮は最高潮に。James Holden特有の変化球は少なかったものの、テクノ・テックハウス・トランスをバランス良く取り入れたプレイで楽しい一時を過ごすことが出来た。Jamesの最後を見届けぬまま、PetterのプレイするKanonへと移動。

Jamesがまだプレイ中ということもあり、少し寂しい感じのフロアーでスタートしたPetterのDJセット。それでも気を抜かず最初からグルービーなテックハウスを次々とプレイしていく。今回著者のダンス中枢を一番刺激するのは間違いなくPetterだと早くも確信。１年前に同じKanonで初めて彼のDJを見た時はまだまだ発展途上なセットだったが、この１年で驚くほど成長しており、若干23歳とは思えない貫禄のあるプレイになっていた。Jamesのプレイ終了後はどんどん人も集まって来て、それに比例するかの様にPetterのプレイも冴えていく。この頃にはもはやフロアーに完全にロックされていまい、ドリンクを買いに行く時間すらも勿体ないほどだった。 そして５時半Petterのプレイが終了。本来はここで終わりのはずだったが、今回主宰者側の粋な計らいで、アフターパーティーとしてそこからJamesとPetterのB2Bセットがスタート!! Petterは引き続きグルービーなダンスチューンを、そしてJamesはTriangleの時とは一味違ったアンダーグラウンド色の強いトラックをプレイ。対照的な２人のプレイスタイル、そしてその横で楽しそうに踊るNathan Fakeの姿が非常に微笑ましく印象的だった。自ら「パーティー・ボイーズ」と名乗る３人組の宴は朝の８時まで続けられ、最後にはヘッドフォンを使ったNathanのヒューマンビートボックス・パフォーマンスまで飛び出した。まだまだ成長していくであろう彼ら３人の今後の活躍ぶりに是非とも期待したい。

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