DATE : 16th July, 2006 (Sun)
DJ : Pascal F.E.O.S., Frank Lorber / Live : Newdeal (Modern Tool), Dr. Shingo (Highland)
PHOTOGRAPHER : Masanori Naruse
TEXT : Yoshiharu Kobayashi (HigherFrequency)
ドイツを拠点に世界中の都市に拡大している Cocoon Club がここ日本にも再び上陸し、Cocoon のレジデントである Frank Lorber と Pascal FEOS の二人が揃ってプレイするという、何とも豪華な一夜が ageHa @ studiocoast で繰り広げられた。 メイン・フロアの一番手には、まず Frank Lorber が登場。その実力と知名度からしてピーク・タイムに満を持して現れることが多いはずの彼だが、この日は客入れの時間からじっくりとフロアを盛り上げていく貴重なプレイを堪能させてくれることになった。時間が早いだけに最初は比較的落ち着きのあるセットであったものの、その絶妙な間と緊張感を保ったプレイに、クラウドは次々とフロアに吸い寄せられていく。そして、メロディアスなシンセとヴォーカルが印象的なエレクトロ・チューンを多用しながら徐々にテンションを上げていくと、最終的には何度もオーディエンスが高々と両手を上げるシーンをつくり出すという見事なプレイをみせてくれた。 | |
そんな Frank からバトンタッチして登場した Newdeal が打って変わってパーカッシヴなテクノで一気に30分間のステージを駆け抜けていくと、続いて DJ ブースの前に現れた Dr. Shingo は襲い掛かってくるかのようにアグレッシヴな勢い溢れるライブを披露して大いにフロアを湧かせてくれた。キーボードを使ってうねるようなシンセ音をリアル・タイムで生み出していく臨場感抜群の今回のプレイは、僅か30分ではあったものの、オーディエンスの脳裏に強烈な印象を残していくものであった。 そして最後に登場した Pascal FEOS は、そんな New Deal や Dr. Shingo の疾走感溢れる展開を一旦打ち切り、ミニマルなテクノ・チューンを使ってクールにスタート。フロアをクール・ダウンさせる方向での方向転換という勇気のある始まりであったが、そこからは丁寧にテッキーなトラックを積み上げていき、いつの間にかフロアを自分の世界で包み込んでいた。そんな Pascal のプレイは、余裕や貫禄さえも感じさせ、既に疲れているであろうクラウドを完全燃焼させるかのように、尽きることなくフロアを湧かし続けたのであった。 | |
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関連リンク
Frank Lorber Official Site
Pascal FEOS Official Site
Cocoon Official Site
Ageha Official Site