HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

Derrick may

DIMENSION K presents 2300 A.D. @ ageHa@studio coast

DATE : 17th July, 2005 (Sun)
DJ : Derrick May, Desyn Masiello, Stacey Pullen, Osamu M, Mike Mckenna, Norman Jay
PHOTOGRAPHER : Masanori Naruse , Mark Oxley / Official Site
TEXT : Kei Tajima (HigherFrequency)



各ジャンルから毎回豪華なアーティストを招聘し、視覚・聴覚共に訪れるクラウドを楽しませてくれる、ageHa@studio coast の看板イベントDimension K 。今回も、ジメジメした梅雨が去り、いよいよ夏本番となった気候にあわせて盛り上がるクラブ・ミュージック・ファンの期待に応えるかのように、気合が感じられるラインナップを発表してくれた。まずメインとなる Arena に登場するのが、先日の来日公演でも素晴らしいセットを披露してくれた、元祖"Strings of Life"こと Derrick May 、そしてその Derrick May の愛弟子的存在である Stacey Pullen の最強デトロイト・コンビ。そして、Dimension K のもう一つのメインとも言うべく Tent には、3月の来日公演でも筆者の今年のベスト5に入るほどのセットを披露してくれた Desyn Masiello が4ヶ月という短いインターバルを経て登場。また、Rose Room にはレア・グルーブ・シーンのカリスマ Norman Jay、そして Water Bar には来日を果たしたばかりのイギリス出身のテクノ・アーティスト Ian O'brien がプレイすることとなり、まさに豪華アーティストのプレイが同時進行するフェスティヴァル級のクオリティー・イベントとなった。

HigherFrequency が会場に到着すると、今回のテーマである “2300 A.D.” にふさわしく、近未来的にデザインされた Arena では Stacey Pullen がセットを披露しているところだった。DJブース前に設置されたDJドロイドには一瞬驚かされてしまったが、常にクラウドをいい意味でサプライズしてくれる Dimension K ならではの会場デコレーションは、今回も手抜きナシといった感じ。デトロイト・テクノの血を受け継いだ、ファットなベース音とグルーヴィーなメロディーが絡み合う Stacy による素晴らしいテクノ・セットをしばし堪能すると、Osamu M のセットを聴くためテントに向かう。

Desyn Masiello
DIMENSION K presents 2300AD
DIMENSION K presents 2300AD DIMENSION K presents 2300AD
DIMENSION K presents 2300AD DIMENSION K presents 2300AD
DIMENSION K presents 2300AD

Arenaに負けず劣らず、ピーク・タイム以上の盛り上がりをみせていた Tent にはものすごい熱気が充満していた。無数のシャボン玉と、ブラック・ライトが飛び交う中、DJブースとの距離が近いこともあってか、いつもより音に対して反応のいいクラウドに、プレイする Osamu M の顔にも笑顔が浮かぶ。全体的にダイナミックで、勢いの感じられるセットでありながらも、Deep Dish “Say Hello” 、Kings of Tomorrow “Finally (Osamu M Mix)” などキレイめのトラックを盛り込んで、美しいサウンド・スケープを持ったプログレッシヴ・ハウス・セットを聴かせてくれた。続いて、Osamu M のセット中、フロア前方でクラウド以上に音をエンジョイしていた Desyn がブースに登場すると、スムースなエレクトロニック・トラックでセットをスタート。クラウドの歓声と共に、フロアの空気は一瞬にして変化してしまう。エレクトロニック・ミュージックを基調としながら、Ethan ”In My Heart” 、Mylo “Drop The Pressure” など、オープン・エアーのフロアに合った気持ちのいいトラックがドロップされ、その後もNew Order の "Jetstream" のリミックスなど、さすがは Desyn といったエクレクティックな選曲を展開していった。

ここで HRFQ は最近出現した砂浜 で一息つくべく、ageHa Beach に移動。Calm によるスタイリッシュなハウス・ミュージックと共にしばし体を休め、続いてDerrick May がプレイ中の Arena へ向かう。デトロイト・テクノの師匠と彼に魅せられたクラウドはかなりヒート・アップしている様子。バンギングなセットが続き、タイミングを逃してしまった筆者はその勢いに着いて行けず再びTentエリアに戻ることに。そこでは、Desyn の後を引き継ぎ、再びデッキへと戻った Osamu M がセット終盤に向かって滑らかなプレイを披露しているところだった。しばらくすると再び Desyn がデッキに戻り、Osamu M との Back 2 Back がスタート。3月の来日時にもアフターアワーズにおいて素晴らしいセットを披露してくれた盟友二人だが、今回も最後のアンコールの一曲まで全力のプレイを披露してくれた。

今回も、まるでアミューズメント・パークのような仕掛けと豪華キャストで観客を楽しませてくれたDimension K、次はどんなラインナップ&コンセプトで私たちを楽しませてくれるのか、非常に楽しみなところである。

DIMENSION K presents 2300AD
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