HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005

DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005 feat. TIM DELUXE, BT & ADAM FREELAND @ ageHa@studio coast

DATE : 15th July, 2005 (Fri)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley (Official Site) / Kameyama / Gomi / Yoneda
TEXT : Kei Tajima (HigherFrequency)



イタリアのファッション・ブランド DIESEL が主宰する若手アーティストの支援、発掘を目的としたワールドワイド・アンダーグラウンド・ミュージック・オーディション、DIESEL-U-MUSIC のファイナルとなる DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005 が新木場 ageHa @studio coast で行なわれた。現在までにイギリスでは Mylo、アメリカでは Prefuse73 などを輩出してきたこのアワーズ、昨年第一回目の開催を行なったばかりのこの日本でも、二回目となる今回は応募者数も増大、アワーズにゲスト出演するアーティストも、Tim Deluxe、BT LAPTOP SYMPHONY 、Adam Freeland と豪華さを極めることとなった。

DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005

DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005
BT Tim Deluxe
DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005

会場まもなくして始まったアワーズでは Rock、Urban、Electro、Dance 各部門の優勝者が発表され、ステージ上でトロフィーが与えられる。今回のアワーズでは、各受賞者たちもゲスト・アーティストと共にプレイすることが予定されており、優勝者の勇姿を見守るスポンサーたちから、熱い声援が飛び交った。その後まもなくメイン・アリーナが開放されると、'05年 Electro 部門の優勝者 Valou がプレイを始め、ポテンシャルを感じさせるようなエッジーなエレクトロニック・ミュージックを披露してくれた。続いて登場した DJ AYASHIGE によるアッパーなセットがスタートすると、テント・エリアやプール・サイドも開放されていき、集まってくるクラウドの数も徐々に増えてくる。続いてメイン・アリーナにおいて'05年 Dance 部門の優勝者 terra によるメロウなエレクトロニカ・セットが始まり、エレクトロニカにドラムンベースのビートが折り重って行くという個性的なショーを披露すると、Osamu M が登場。得意のディープでダークなプログレッシヴ・セットで徐々にヒート・アップしてくるフロアを盛り上げた。

続いて、今回のアワーズのために来日を果たした BT LAPTOP SYMPHONY がステージに現れる。今回は LIVE REMIX SET と題して一夜限りのセットを披露してくれることとなっていたBT、きれいなハマり系のブレイクスでセットをスタートさせると、Smashing Pumpkims による "1979"のリミックス、U.N.K.L.E.の "Reign" などを絶妙にセットに取り入れていく。そして、Deep Dish の "Flash dance" に Lenny Kravitz "Are you goona go my way" をミックスするなどして盛り上げると、後半に向かうにつれて次第にトランシーな方向へシフトさせていき、"Dreaming" など自身のトラックも織り交ぜながら、彼の長いキャリアを感じさせる貫禄のセットを披露してくれた。

BT
DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005 DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005
Tim Deluxe
Tim Deluxe DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005

続いてメイン・アリーナには大トリとなる Tim Deluxe が登場、クラウドも一気に前に詰め寄せ、フロアはヒート・アップ状態に。イベント当日が自身の誕生日と重なっていたということもあり、HigherFrequency とのインタビューでも、ステージ上でもゴキゲンな様子だった Tim、セットがスタートすると、3月の WMC から全世界でヘビー・プレイ中のパーティー・チューン "Pump Up The Jam"のリミックスをドロップするなどして、早速パーティー・ヴァイブ溢れるセットを展開していき、クラウドも終始タテ乗りで追いついていく。日本での Tim の人気ぶりを改めて実感するような瞬間だった。しかし、あまりの熱気に耐えられなくなってしまった筆者は Adam Freeland のプレイを観るべく一時テント・エリアへ移動、Evil Nine の "Crooked"から Adam 自身がリミックスを手掛けた Nirvanaの "Smells Like Teens Sprit" までが飛び出すファンキーなブレイクス・セットを堪能し、再びメイン・アリーナへと向かう。すると、こちらでも同じく Nirvana による "Lithium" のリミックスがプレイされており、フロアは先程以上の盛り上がりに。しかし、これはまだ序の口とばかりに、終盤に向かうにつれてお祭り番長 Tim のテンションはさらに上昇、極め付けに Underworld の "Born Slippy" までプレイ、そしてアンコールにも2回ほど応えるなど、最後まで大サービスのセットを披露してくれたのだった。

新人発掘オーディションという、これからの音楽シーンをサポートしていくために必要不可欠なイベントでありながら、フェスティヴァルと言っても過言ではないほどの盛り上がりと豪華なラインナップで楽しませてくれた DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005。優勝者たちの今後の活躍や、来年の DIESEL-U-MUSIC の開催に向けて期待が高まるところだ。

Adam Freeland
Adam Freeland DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005
Adam Freeland DIESEL-U-MUSIC AWARDS 2005

 

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