DATE : 17th July, 2004 (Sat)
PHOTOGRAPHER : Ollie Beeston
渋谷WOMBにて毎月第三土曜日におこなわれているレジデント・パーティー「SESSION」。NYのレコード・レーベル「Critikal Records」のサポートにより、世界中の実力派DJがゲストとして迎えられるこのパーティーだが、パーティー自体はYOSHI、OHNISHI、TOMMY WADAなど国内のDJを軸に、そのパワーとカラーが強く前に出された現在のクラブ・シーンにおいては貴重なパーティーのひとつである。 | |
今回のゲストは「SESSION」登場が3回目となる、LEXICON AVENUE。サトシ・トミイエもリスペクトするハウスDJユニット/トラック・メイカーであり、昨年トミイエのレーベル、SAW RECORDINGSからリリースされた「UNDULATION」に収録されたディープ・トライバル・チューン「WHY R U HERE」で、ハウスファンはもとよりプログレッシヴ・ファンの心もがっちり掴んだ3人組だ。YOSHIによるダークなトライバル・ハウスで、ムードの出来上がったフロアに、ハウス・ライクな歌モノチューンでセットを始めたLEXICON AVENUE。足元から響き渡ってくるビートが、なんともいえない高揚感を感じさせる。次第にセットがトライバルな方向へ移っていくと、会場全体にはダークな空気が広がっていき、まさにLEXICON AVENUEらしい、タフでディープな空気感に包まれていく。そんな雰囲気を一定に保ちながら、変わったビートの曲をかけたかと思うと、意表をついてキレイめなハウス・チューンを繋いでくるなど、まったく展開のよめない良い意味で“サプライジング”なショーをみせてくれた彼ら。本当の意味でのプログレッシヴ・ハウスを体全体で感じることの出来た夜だった。(Kei Tajima) | |