HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

LOST BAGGAGE presents EWAN PEARSON, 2000 AND ONE @ THE CROSS, SYDNEY / AUSTRALIA

DATE : 25 January, 2009 (Sun)
GUEST DJ : Ewan Pearson (UK), 2000 and One (NL)
DJ : Emerson Todd (Dirtybird), Murat Kilic (Stil Vor Talent), Bump DJs, Jimmy Posters, Defined By Rhythm, Better Days, Disco Not Disco, Loose Kaboose, Neil Terry
PHOTOGRAPHER : Anna W
TEXT : Kei Tajima


気温も40度近くなり、いよいよ夏本番のオーストラリア。筆者の住むシドニーでは昨年末ごろから多くの音楽フェスティバルが行われているのだが、特に1月後半の週末は、1月26日(月)がオーストラリアの日で祝日ということもあり、毎年ジャンルを問わず多くのイベントが開催される。今回はそんな中から現地のクラブ・ファンをもって「シドニーで唯一のテクノ・パーティー」と評されている Lost Baggage をピックアップ。過去に Gaiser や Marc Houle, Shonky, Luciano など蒼々たるメンツを招聘し、DJや音楽ファンから支持されているこのイベントに、今回はスペシャル・ゲストとして、クラブ・シーンを飛び越えメジャー・グラウンドでも幅広く活躍する DJ/ プロデューサー Ewan Pearson 、Microfunk や Planet Gongなど多くの名義でクオリティーの高いトラックをリリースする 2000 and one こと Dylan Hermelijn という2人が登場、大きな注目を集める中での開催となった。


前日に出かけた Mathew Jonson の素晴らしいギグの興奮が覚めやらぬまま、比較的早い時間に毎回 Lost Baggage が行われている The Cross に到着した筆者ではあったが、にぎやかなキングス・クロスが見渡せるバルコニーで気持ちのよい夜の風を感じながらお酒と音楽を楽しんでいると、あっという間に Ewan Pearson の登場時間に。今回のギグで唯一残念だったのは、メインDJ2人のプレイ時間が全く同時だったこと。 Microfunk の ヒット・チューン ‘Pecan’ をはじめとするアップテンポなテック・ハウスで メインフロアを盛り上げた Ewan Pearson と、バウンシーなミニマル・セットでサイド・ルームを熱気で包み込んでいた 2000 and one。心なしか保守的なセットだった Ewan に比べ、旬なミニマルサウンドでグルーヴを保ちながらも、積極的に新しいサウンドで楽しませてくれた 2000 and one の方が個人的には心引かれたのだが、サイド・ルームのあまりの混み具合に移動を断念……結局、ほとんどの時間メインフロアで音を楽しむことになったのだが、Ewan のセットが次第にハウシーなサウンドへ移行し、彼が手がけたFabricのコンピにも収録されていた Beanfield の クラシック・トラック ‘Tide’ などがプレイされる時間になると、サイド・ルームの混み具合もなんとか踊り場を確保出来るくらいに。まだまだ踊り足りない筆者も早速サイド・ルームに移動、最後までじっくりとファンキーなミニマル・セットを堪能することが出来た。

2人のメインDJが同時間にプレイしたのはなんとも残念ではあったが、今回もクオリティーの高い音で楽しませてくれた Lost Baggage。 来月にはドイツ、ケルンの名門レーベル Trapez や Claude Van Stroke のリリースでお馴染みの Dirtybird などからのリリースで知られる Tim Green や、 Get Physical からのリリースなどにより近年最も注目されている女性 DJ Heidi が登場するということで、今から楽しみである。

 



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