DATE : 21th January, 2005 (Fri)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley / Official Site
TEXT : H.Nakamura (HigherFrequency)
Torsten Feld がレジデントを務めるWOMB の人気パーティーCross Mountain Nights。今回フィーチャーされたのは、WIREの出演など "Beroshima"名義の活動ですっかりお馴染みのFrank Muller。1月はさすがに来日アーティストの数も少ないのだが、その中でも彼の来日は数多くのファンが心待ちにしたビッグ・イベントであったはずだ。いつものWOMBより少し客足が遅かったものの、Frankのプレイが始まる頃にはフロアは程よく混み始め、佳境に差し掛かる頃には事実上の満員御礼状態に。そんなフロアの状況に合わせてか、Frankのプレイもエレクトロ系トラックやタイトなミニマル・チューンを中心としたクールな雰囲気から出発して、徐々にエネルギーと速度を段階的に増していく。そして、フロアがビッシリと埋まりきった頃には、ハード・ミニマル・トラックやブリブリのベース・ラインが走りまくるディスコ系トラックなどを連発し、何度となくフロアのテンションは最高潮に達していくのであった。 そして更に圧巻だったのは、Frankのあとに登場したDr.Shingo のライブ。ヨーロッパ・ツアーを経てパワーアップした彼のセットは、その場に居合わせたイギリス出身の当サイト専属フォトグラファーMark も思わず「Great!」の声を挙げてしまうほどの素晴らしさであり、まさに彼の世界レベルの実力を証明してくれることになった。Frankが上昇させたフロアの温度をクール・ダウンさせるようなアトモスフェリックなエレクトロ・トラックからスタート。Markの言葉を再び借りると"the set was tight, elaborate and at times beautiful = 緊張感溢れるセット、徐々に進化し、そして時折美しく…"といった雰囲気で進められ、最後はFrankが作り上げた温度へとたどり着くという素晴らしいサウンド・ジャーニーを我々に体験させてくれた。 | |
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