LOST BAGGAGE presents TIM GREEN & HEIDI @ THE CROSS, SYDNEY / AUSTRALIA

DATE : 14 February 2009 (Sat)
GUEST DJ : Tim Green, TG (Dirtybird, Trapez), Heidi (Get Physical)
DJ : Emerson Todd (Dirtybird), Murat Kilic (Stil vor Talent), Bump DJs, Jimmy Posters, Better Days
PHOTOGRAPHER : Katrina James
TEXT : Kei Tajima

先日、オーストラリアの日にかかる連休に Ewan Pearson と 2000 and One をフィーチャーして行われたシドニー随一のテクノ・パーティー、Lost Baggage が短いインターバルを経て２月１４日のバレンタインデーに再び開催された。今回は、偶然にも前回の Lost Baggage が行われたのと同時に来日していた、最近最も注目されているアーティスト Claude Vonstroke 率いる レーベル Dirty Bird や、ケルンの名門レーベル Trapez からの良質なリリースで知られる若手注目アーティスト TG こと Tim Green と、イビサの Privilege で行われているテクノ / ミニマル系パーティー Monza の記念すべき第一弾のコンパイラーに選ばれた DJ Heidi を招聘。またしてもクオリティー・パーティーらしき、ツボを押さえたセレクションで音楽ファンをうならせてくれた。
イベント当日はせっかくのバレンタインデーにも関わらず大雨だったシドニー。そのためか前回よりは人の入りもスローだったようだが、筆者が会場に到着した１時頃には、いつもの通りフロアは満員御礼となっていた。メインフロアではちょうど Heidi が彼女には珍しくハウシーなトラックでクラウドを温めている最中。彼女の来豪ニュースを耳にした時から、「今はなきロンドンの T Bar で何度となく楽しい時間を過ごさせてもらった Heidi を今度は地球の反対側で聴ける！ 」と相当楽しみにしていた筆者だったが、しばらく待ってもなかなか彼女らしいバウンシーなトラックがプレイされる様子はなく、結局サブルームでプレイ中の Tim Green を楽しむことに。筆者には少しメロウに感じられたメインルームから一転、Trapez よりリリースされた名トラック ‘Mr Dry’ をはじめとするグリッチーなクリック系ミニマルから、少しメロディアスなテック・ハウスまで若干２０代後半とは思えない力量でサブルームを沸かせていた Tim Green。そんなセットに筆者も時間を（そして Heidi のことも）忘れ、結局前回同様、最後までサブフロアで楽しむことになったのであった。 ２月の後半に行われる Future Music Festival には、Richie Hawtin がオーストラリアで初となるセットを披露したり、３月には Circo Loco のパーティーが行われたりと、夏の終盤にかけて素晴らしいラインナップがまだまだ登場するシドニーのクラブ・シーン。今後も出来るだけ多くのイベントをカヴァーして行く予定なので、お楽しみに！

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