DATE : 26th February, 2005 (Sat)
PHOTOGRAPHER : Gomi Shigeo (STRO!ROBO)
TEXT : Kei Tajima (HigherFrequency)
昨年11月にはSashaを招聘し東京のクラブ・シーンに新たなる伝説を残した、WOMB主宰によるイベント"W"。レーザーや、サウンド・システムといったWOMBならではの技術を駆使し、トップ・クラスのDJを招いてクオリティーの高いパーティーを提供するこの"W"が、2005年初めてDJとしてゲストに迎えたのは、ロンドンを代表するクラブ「The End」を拠点に世界中で活躍するユニット、Layo & Bushwacka!。2年前にWOMBに登場し、彼らの代表曲である"Love Story"をプレイしたときの感動は今でもクラバーの間で語り継がれているが、それから2年間というクラブ・シーンにとっては長い年月を経て、再び日本に帰ってきた彼らがどんなセットを披露してくれるのか、大きな期待が集まった。 今回はオープンからLayo&Bushwacka!によるプレイが行われるということで、HigherFrequencyも会場がオープンして間もなく入場。早い時間にしてはかなりの人数が集まっており、フロアに特設されたブースでプレイするLayoの顔にも笑顔が浮かんでいるように見えた。ダークでトライバルなLayoのハウス・セットに合わせて、クラウドの気分を一層盛り上げるレーザー光線がフロアを照らし出し、時間が経過するにつれフロアの雰囲気もジワジワと盛り上がっていく。Mathew Jonsonの"Decompression"など、Layoのセットからは一転、アンダーグラウンドなエレクトロ・チューンで盛り上げるBushwackaにDJがバトン・タッチすると、フロアは既に満員状態に。筆者も個人的に"ツボ"だった心地の良い電子音とグルーヴ感のあるミックスに、しばし体を揺らしていると、Chable&Bonicciの"Ride(King Unique Mix)"が高々とフロアに響き渡り、2004年一番の大ヒットとも言えるこのトラックの登場にクラウドも大きな歓声を上げる。続いて限りなく上昇していくフロアのテンションに合わせて、待望の"Love Story"がドロップされ、会場の雰囲気はピークを迎えることとなった。ブレイクス、ハウスと幅広い選曲を見せるセットは、Layo&Bushwacka!の持ち味。ただ、Nirvanaの"Smells like teen spirit (Adam Freeland Mix)"や、Prodigyの"Smack my bitch up"、Chemical Brothersの"Hey boy Hey girl "黄金の3連発には、さすがに少し苦笑いをしてしまったが、その後に新曲を披露するなど、彼ららしいセットで終始クラウドを驚かせてくれたのであった。 | |
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