HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

T-BAR presents
Feel The Heart of East London supported by Fasten Musique Concrete
Phonica 6th Birthday @ T-BAR, LONDON

DATE : 12 December, 2009 (Sat)
LINE UP : Lauhaus (Remote Area), David Labeij-Live (Remote Area), Anthea (Cecille), Hector (Mobile), Simon Rigg, The Vangelis, Sam Rellen, Ben Skull Juice, Raimo, Nick Williams

Photo by Nick Ensing
Text by Jun Akimoto (Fasten Musique Concrete)



2009年5月に新店舗でリオープンした、ロンドンの真のアンダーグラウンドを代表するクラブ T-BAR。
全てがフリーパーティーという驚きの条件でありながら、世界最高峰のDJ達が夜な夜な素晴らしいパーティーを繰り広げるヴェニューとして非常に高い評価を得ているが、年末のロンドンのビッグ・パーティー・ラッシュの中、T-BAR らしいブッ飛んだ企画の 「The 12days of T-BAR」 で2009年を締めくくる。

「The 12days of T-BAR」 とは、前店舗でナント12日間連続で行われたクロージング・パーティー。
それが新店舗でも引き継がれ、クリスマス・ホリデーの前に同じ形でパーティーが開催された。
その 「The 12days of T-BAR」 の中でもメインの日とも言えるのが、今回レポートをお届けする 「Phonica 6th Birthday」。
日本のヴァイナル・ファンの中には知っている人も多いと思う、ロンドンのレコード・ショップ Phonica の6周年パーティーだ。
Phonica が現在のロンドン、ヨーロッパに及ぼす影響はあまりにも大きく Heidi (Get Physical)、Anthea (Cecille)、Hector (Mobille) などのトップ・アーティストが運営しているという事でも有名である。

今回の6周年パーティーでは Anthea、Hector といった Phonica クルーに加え、ダッチ・ミニマル・シーンを牽引するレーベル、Remote Area から頭角を現した注目株で Polder としても知られる Lauhaus & David Labeij の2人をゲストに迎えた。


この日は The Vangelis、Sam Rellen の若手 Phonica クルーがBPMを落とし、ゆっくりとしたディスコ・セットをサブ・ルームでスタートした。次々と入ってくるクラウドに対してアットホームな空気を作り出し、メイン・ルームが開くのまでの 時間をじっくりと引き延ばしていく。

23時を回った頃、メイン・ルームは Anthea & Hector のB2Bでスタート。
あっという間にフロアーはクラウドで埋め尽くされ、それに応えるように2人のセットはビーツ&ベースの効いた展開に変化して、徐々にフロアーのテンションを上げていく。


そして2時を回り、まず一人目のゲスト David Labeij のライヴがスタート。
独特のビート・メイキングにパーカッシヴなオーバーロールといった、期待通りの世界観を披露した内容。
終止グルーヴが止まらない1時間のライヴ・セットだった。


続いて2009年のベスト・アーティストの一人といっても過言ではない、若き天才の Lauhaus が登場。
若干20歳にしてドイツ、フランス、イタリア、イギリスなど毎週のようにボーダーを越えてギグを重ね、人気レーベルから既に多くの楽曲、リミックスを世に送り出してきた、彼のパフォーマンスにクラウドたちも釘付けとなっていた。彼のミキシング・スキル、選曲から生み出す斬新なスタイルは、2010年もさらに注目すべき存在であることを確信させてくれた。

この日は700人にも及ぶクラウド達が、「The 12days of T-BAR」 にふさわしいクオリティー・ミュージックに朝まで酔いしれた。

 




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