DATE : 10 December 2006 (Sun)
Special Guest : Masters At Work (Louie Vega & Kenny Dope)
Lights : Aiba
PHOTOGRAPHER : Iwao Otake
Text : Masashi Kitagagawa
Produced by Primitive Inc.
イベント詳細
ハウス・シーンの伝説的存在である Louie Vega と Kenny Dope によるユニット MAW
こと Masters At Work。MAW 名義で揃っての来日は何と10年ぶり、しかも2006年の年末をもって閉店することとなったVelfarreでの公演となれば見逃すわけにはいかない。Velfarreには筆者もそこまで頻繁に足を運ぶほどではなかったのだが、それでもあの入り口のゴージャスな長い階段を上る時のなんとも言えない期待感を味わえなくなるのは寂しい限りだ。そんな思いを胸にさっそく入場し、エレベーターの中でかかるIndia
‘To Be in Love’ に期待感を高められながらフロアに到着すると、DJ はKenny DopeからLouie Vegaに変わってすぐの様子。ちょうど
‘The Whistle Son’ が鳴り響くフロアで楽しんでいる人たちの笑顔を見て、すぐにこのパーティーの空気を感じ取ることができた。
その後はKerri Chandler ‘Bar A Thym’、Barbara Tucker ‘Stay Together’、SaraDevine ‘Special’、Little Louie Vega feat. Blaze ‘Elements of life’ と続き、早くもフロアは最高潮に。しばらくするとKenny Dopeも加わり、2人でCDJを使ったプレイに移行。 River Ocean feat India ‘Love & Happiness’ のおなじみのトラックが延々とループされ鳴り響く中、Ruffneck ‘Everybody Be Somebody’ の声ネタ等を2人でかぶせていく。かっこいい!River Ocean ‘Love & Happiness’ はたしかこの日の会場となったVelfarreがオープンした’94年のリリースだったと記憶している。12年たっても全く古さを感じさせないのはMAWの楽曲の完成度が高いことの証明だろう。その後はまさにMAW名義での来日ならではの選曲で、筆者が記憶しているだけでもThe Bucketheads ‘The Bomb’、Nuyorican Soul ‘It's All Right (I Feel It)’、Gus Gus ‘VIP(MAW Inst)’、Hardrive ‘Deep Inside’、Bebe Winans ‘Thank You’、Incognito ‘Always There’、Barbara Tucker ‘Beautiful People’、Nuyorican Soul ‘I Am The Black Gold of The Sun’、Nuyorican Soul ’The Nervous Track’ 、George Benson ‘El Barrio’、Nu Colours ‘Desire’ 等、もはやクラシックと化したLouie Vega と Kenny Dope 2人のプロダクション楽曲のオンパレード。こうして聴くとMAWがシーンに与えた影響の大きさを改めて実感させられた。‘90年代にリリースされた楽曲群は今聴いても全く色あせることのなく、この日、フロアで光り輝いていた。「ダンスミュージックは使い捨ての音楽だ」と誰かが言ったものだが、MAWのプレイを聴いている限りそんなことは絶対にないと断言できる。この日の彼らは筆者にハウス・ミュージックの可能性を改めて教えてくれたのだから。 | |
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