HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

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BUZZIN' FLY with "BEN WATT" JAPAN TOUR '09 @ AIR, TOKYO

DATE : 15 August 2009 (Sat)
DJ : Ben Watt from UK (Every Thing But The Girl, Buzzin' Fly), Motoki a.k.a Shame (Optima), Tomoyuki Yasuda (Wave Music)
LOUNGE DJ : Takeru John Otoguro (Absolute!!, BASS-MENT), DJ Yoshio (In The Mix, UGP), Yanma (Varium, Mint Condition), Oka (Destination), Goro (Prize, ButtON)
PHOTOGRAPHER : Masanori Naruse
TEXT : Yuki Murai (HigherFrequency)




ベルリンの勢いに押され、以前ほどはシーンの模様が伝わってきにくくなってしまった感のあるロンドンのシーンの中でも、独自性とハイクオリティなプロダクション、幅広いアーティストのセレクションで 『間違いない』 レーベル、と断言したい Buzzin’fly。そのボス Ben Watt 御自らの来日ギグ、しかも Everything but the girl 解散以後、DJに転身して以来初の来日とあればそれはもう行かざるを得ない。

幸いにも多方面からの協力を得て、当日サウンドチェック前に Ben にインタビューすることができたのだが、家族愛(それはレーベルの仲間達やシーン全体に対しても発揮されている)とユーモアに溢れる本人のキャラクター、そして 「汗かいて、ぶつかりあって、酔っ払って…それがハウス・パーティーってもんだろ?」 という発言にすっかりノックアウトされた筆者は、いつも以上に暖まった気分でフロアへと向かっていった。

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お盆中にも関わらず、エントランスからすでに長蛇の列ができており、ラウンジは12時を少し回った時点で居場所に困るほどの大盛況。Everything but the girl のネームバリューに改めて恐れ入る。始まったばかりの夜によく合うスムーズなディープハウス・トラックを楽しみながら、まずは一杯。
メインフロアでは Tomoyuki Yasuda が待ちきれないクラウドを煽りたてるように景気よくスピン中。しばしラウンジとメインを行き来しているうちに、筆者の見慣れた顔が次第に集まりだす。今日どこ行く?と皆で連絡を取り合って遊びに行くのももちろん楽しいが、何も言わずとも皆が同じパーティーに集まってくる瞬間はこたえられない嬉しさだ。

メインのDJが Motoki a.k.a Shame に交代する頃には、フロアに入りきらない程の人、人、人…。ブース後ろのエリアや階段の上までも人だらけ。これでDJがもしアゲきったら誰も朝まで持たないのではないかと思われたが、そこを絶妙にアゲすぎず、下げすぎずフロアを引っぱっていった Motoki 氏のコントロールは 「ウォームアップ」の鑑と言えるプレイだった(後日聞いた話によると Ben Watt にも 『本ツアーの Best Warmup DJ』 のお墨付きをいただいたのだとか)。

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いよいよ Ben Watt がブースインすると、まだまだ元気なクラウド達から大声援があがる。今日のAIRは天井知らずの盛り上がりっぷり!夏らしいラテンムード溢れる軽やかなトラックから始まり、次第にボトムの利いた太いトラックにシフトしていくよどみなさは流石。まだアガるか、これでもか!という中で、踊るこちら側の内面がピークにむけてどんどんカオスになっていく…。「よくわからないけど、これはなんか楽しい!」 という、クラブ行きはじめの頃に味わっていた感覚を思い出した。

外が夜明けを迎える頃の時間、Bjork の 'All is Full of Love' をドロップ。どろどろのカオスが一気に洗い流され、このまま軽い音にシフト?と思ったら、結局最後までぬかりなくアゲまくってくれたあたりに、Ben Watt の本気で楽しんでやる!という気概を感じた。

インタビューで話してくれた通りの 「汗かいて、ぶつかりあって、酔っ払うハウス・パーティー」 になったことに本人も満足していたんじゃないだろうか?そう確信できる一夜であった。

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