DATE : 27th August, 2004 (Fri)
PHOTOGRAPHER : Ollie Beeston
80年代後半のセカンド・サマー・オブ・ラブの勃興以来、常にダンス・シーンの頂点に君臨してきたThe Orb。アシッド・ハウス、テクノ、ダブ、レゲエ、アンビエント、プレグレッシヴ・ロック、ヒップホップなどの様々なサウンドを巧妙に融合した独自のサウンドで、シーンの中で一際異彩を放つ存在としてレスペクトを受けて続けてきた。そんなThe Orbの中心人物、Alex Paterson博士が約1年半ぶりに来日。Metamorphoseへの出演を翌日に控えた8月27日(金)、西麻布のSpace Lab YellowでDJセットを披露してくれた。セットのスタートは、バウンシーなビートと無機質な雰囲気で構成されたテック・ハウスやダブ系のトラックが中心で、フロアの温度感も徐々に上昇。割とハメていく選曲にいい感じの緊張感が漂い始める。このまま4つ打ちで上がっていくのか、と思って流れに身を任せていると、そこは流石、自由度の高い音楽性で知られるAlex。いつの間にか、印象的なバレアリック・チューンやヒップホップ・クラッシックを中心としたダウンビートな展開へと流れ込み、クラウド達の意表をつく選曲を繰り広げていく。そして再び硬質なテクノトラックへと戻った後は徐々にボルテージを上げ、最後はThe Orbの楽曲を含めたレイブ系アンセムへと突入。長いキャリアに裏打ちされた、懐の深さをまざまざと実感させてくれた。 | |
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