HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

REAL GROOVES Vol.11 feat. STEVE BUG

REAL GROOVES Vol.11 feat. STEVE BUG BUGBOLOGY 2 CD RELEASE EVENT SUPPORTED BY DIESEL-U-MUSIC @ SPACE LAB YELLOW, TOKYO

DJs : Steve Bug, John Connell, Sisi, Dave Twomey, kai, Valou (DIESEL-U-MUSIC 2005 Electro Winner)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley Official Site
TEXT : Yoshiharu Kobayashi (HigherFrequency)


テクノ大国ドイツにおいて、10年以上に渡って第一線で活躍を続けるミニマム・ファンク/テック・ハウスのマイスター Steve Bug。Jeff Samuel や Phonique といったアーティストを抱える Poker Flat や、ディープ・ハウス系のレーベル Dessous のオーナーとしても手腕を奮い、多面的にその才能を発揮しているドイツが誇る優れた才能の一人である。そんな彼が Yellow の人気レギュラー・パーティー Real Grooves に約一年ぶりに登場し、再び同クラブのフロアを大いに湧かせてくれた。

バー・カウンターのあるフロアでもこの日のイベントをサポートしている DIESEL-U-MUSIC のイベント映像が流れて臨場感を演出する中、DJ ブースに Steve Bug が登場すると、クールで知的なミニマル・サウンドがフロアに響き渡りセットがスタートした。既にかなりの混雑となっていたフロアは、クールなファンクネスを帯びたそのサウンドに熱狂し、一気に興奮状態へと突入する。その反応に後押しされるかのように Steve Bug のプレイも熱を帯び始めるが、決して焦ることはなく、ファットなドラム・ビートとうねるベース・ラインが立体的に妖しく絡み合うトラックをじわじわと投入していき、たっぷりと時間をかけてフロアのテンションを上げていく。そして、そのサディスティックなプレイでクラウドを存分に引きつけると、後半はファンキーなヴォーカルがフィーチャーされたエレクトロ・ファンクで一気に開放感のあるピークへと持っていき、フロアを熱狂へと導いていくのであった。

非常に端正かつ計算の行き届いた見事な構成でクラウドを自在にコントロールし、フロアの空気を完全に操っていた Steve Bug。そのスムースで洗練された流れは流石であり、この夜その場に居合わせた人は誰もがそのプレイに感服し、彼の人気の高さを納得したことであろう。

REAL GROOVES Vol.11 feat. STEVE BUG REAL GROOVES Vol.11 feat. STEVE BUG
REAL GROOVES Vol.11 feat. STEVE BUG
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