HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

THIRST

THIRST 2005 feat. ROGER SANCHEZ & STEVE LAWLER @ ageHa, TOKYO

DATE : 15th April, 2005 (Fri)
PHOTOGRAPHER : Masanori Naruse(Junior Sanchez and Steve Lawler photos from the stage)
         Mark Oxley / Official Site
Text : Kei Tajima (HigherFrequency)



Heinekenが主宰する全世界ベースの発掘系グローバル・ダンス・ミュージック・イベント "Thirst 2005" が今年も開催され、全国規模で行われた厳しい審査を潜り抜けてきた、将来のビッグDJ/アーティストを目指す4人のファイナリスト、そしてThirstオフィシャルDJとして、Roger SanchezそしてSteve Lawler(Steve Lawlerに関しては、選考にも参加している)がageHa@Studio Coastにてセットを披露した。

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4人のファイナリストから今年のWinner K-SWITHが選ばれ、彼女のセットによってフロアが盛り上がり始めると、まずSteve Lawlerがステージに登場。最近の彼のトラックにみられるような変態エレクトロニカ系のトラックでセットをスタートさせると、独特のタフなビートで、徐々にグルーヴ感を構築していく。筆者も久々に体感するSteveならではの空気感に酔いしれていると、フロアも次第にいっぱいのクラウドで埋めつくされて来る。

一瞬、「ここはSpaceか!?」と思ってしまうような、グルーヴ感と開放感、音のクオリティの高さに、もちろん筆者も含めたクラウドもすっかりご満悦のようだった。Chabの "Closer To Me" のリミックス 、そしてDonna Summerの "I Feel Love" のリミックスでクライマックスを迎えると、Roger Sanchezが登場。Steveの素晴らしいセットに名残惜しさを感じながらも、ハウス界の伊達男 Rogerのハウスを基調としたファンキー&ダイナミックなセットに身体を揺らす。途中Roger自身のバンドも登場、その後終盤に向かうもフロアのテンションは下がることはなく、最後にはRoger本人も「ごめんよ、だけどもう終わりにしなきゃ」とコメント。まだまだ聴き足りないといった様子のクラウドを残して、イベントは終わりを迎えた。

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欧米では、Steve LawlerやRoger Sanchezのように、シーンの後継者発掘に協力的であるDJ/プロデューサーは少なくない。ダンス・ミュージック・シーンが今後も日本で発展していくためには、こういったイベントの開催をはじめ、メディアやリスナー、DJ/プロデューサーたちが一丸となってサポートすることが必要なのだと改めて感じたのだった。

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