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international news_2009.10.22

UKのパブ・クラブに入店禁止の法権限が認められる

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

イギリス東部サフォーク州にあるヘイバーヒルで、喧嘩により逮捕された Francis Boyle という男性が25,000ポンド(約380万円)の罰金を命じられた。この判決は、高等裁判所が 『パブやバーはそれぞれの判断で出入り禁止となる人物を決めて良い』 とする法律が定められた直後のものであった。

Francis Boyle はこの事件以降、あらゆる場所から出入り禁止とされており、この一ヶ月に彼の身起こった事件を振り返り、逮捕の一件は正当防衛であり、自身は被害者であったにも関わらず、この新しい法律は 「非道徳であり不公平だ。」 と語る。

BBCでのインタビューで彼はこのように話している。

「この出入り禁止が適用されるのはパブだけじゃないんだ。正当なライセンスを受けた店であれば、レストランやその他どんな場所でも、僕を出入り禁止にできるんだよ。この法律には人生を破滅させられたね。まるで外出禁止令が出されてるみたいで、人生をとても嫌なものにするよ。」

一方、この法案が通ったことにより、パブやクラブはトラブルメイカーや危険人物とされた人の情報を共有することが可能になった。バー団体の Pubwatch そして、クラブ用のID機器会社の ID Scan はこの新たな法を歓迎している。

ID Scan 社のプレスリリースでは 「Mackie 裁判官の法案により、正当なライセンスを受けたクラブやバーであれば、他のクラブ等から出入り禁止に指定されている人物の入店を断ることができるという権限が与えられた。」 と掲載されている。また 「2009年10月16日より SCAN - NET (Safer Clubbing At Night - Network) の導入が決定。この新しいネットワークには数々の新機能が追加されており、出入り禁止に指定されている人物の情報を登録しているクラブ、バーにより早く、かつ安全に伝達することが可能になった。」 とも記載されている。

ネットワーク活用と犯罪抑止に関する関連ニュースとしては、イギリス南西部ハンプシャーにあるポーツマスのR&Bクラブにて、割れたボトルにより暴行を加えられた被害者が Facebook を利用して犯人を見つけ、警察に早急な逮捕を要請したというニュースが Standard 紙 により報じられている。容疑者である Vincent Collymore は、Fouad Hamodu 氏に対する傷害罪で有罪が確定。15ヶ月間の懲役の判決が下された。(被害者の Hamodu 氏は顔や首に50針の傷を負ったという)

「SNSを利用して犯罪者達に正義の裁きを受けさせることが可能になった。この事件はその一例に過ぎない。この捜査の結果に非常に満足しているよ。」 と Pete Sparke 警部は報道陣に語った。


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