domestic news_2009.10.06
Text by HigherFrequency
国内外のクラブイベント・フェスティバルで活躍するフォトグラファー Masanori Naruse 氏が、イギリスの名門クラブ/レーベル Fabric よりインタビューを受けた。
今回、Fabric オフィシャルサイトに掲載されているインタビュー の掲載許可を得ることができたので、以下、サイトからの訳文をこちらに掲載する。
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Interview & Introduction by Danna Takako _ Translation by Yuki Murai (HigherFrequency)
イベントの写真というのは少々やっかいなもので、フィルター付のカメラをぶら下げた "カメラ小僧" 達の誰もが、「パーティー写真」 をとることができる。しかし、その瞬間を誠実に捉えること - そう、言うだけなら簡単なのだが - それをアーティスティックな視点をもって表現できているのは、Masanori Naruse のように本当に僅かな人だけである。
この日本人アーティストは、パーティーの中にある感情や相乗効果、相互作用といったものを表現するだけではなく、私たちが今まで見たクラブ写真の中でも最も目を引くような、素晴らしい色彩を持った写真を撮ることのできる貴重なフォトグラファーの一人である(彼が撮った Fabric の Room One の写真を見ればすぐに納得するだろう)。
私達がこの素晴らしいフォトグラファーに出会ったのは2006年、是非 Fabric の写真を撮りたいという彼の夢をEメールで受け取ってからだが、以来 Masanori は世界中の有名なビッグ・クラブやフェスティバル等で写真を撮り続けている…そして、彼の旅はほんのまだ始まったばかりだ。今後彼がどうなっていくのか、楽しみにしている。
-- まず、自己紹介をお願いします。
M.N (Masanori Naruse) : Masanori Naruse です。東京を拠点に活動しているフォトグラファーです。
-- 写真は何年くらい撮っているんですか?
M.N : 6年ですね。
-- Fabric のことはどうやって知ったんですか?
M.N : 最初は、世界のあちこちのクラブのWebサイトを見ていた時に見つけました。実際に世界中でどれくらいパーティーが行われているか知りたかったんです。
-- Fabric のことはどう思われましたか?
M.N : こんなクラブは日本には無いなと思いますね。サウンドシステム、内装…全てに圧倒されたのを覚えています。働いているスタッフの皆さんが非常にプロフェッショナルで感銘を受けました。それに、アーティストのラインナップが本当に素晴らしいです。日本にもこういうクラブが出来たらいいのになと思います。
-- 何の写真を撮るのが好きですか?
M.N : DJ、オーディエンス、ライブ、ポートレート、動物、風景ですね。
-- どのような写真が良い写真だと思いますか?
M.N : どこから見てもバランスのよい、ダイナミックで緊張感のある写真です。ライブ写真やDJの写真はどれもポートレートとしても成り立つものだと思います。
-- Fabric で撮った写真の中でお気に入りの写真を教えてください。
M.N : Yuksek の写真です。この赤と青のコントラストが、彼自身と彼のライブの躍動感を良いバランス・良いアングルで表現できていると思います。
-- それでは、これまで撮った写真の中でのお気に入りを教えてください。
M.N : まず、WOMBで撮った Chris Liebing の写真です。オーディエンスとの一体感が感じられます。
Amsterdam Dance Event での M_nus CONTAKT の写真。期待感と良いヴァイブが感じられます。
セルビアの Exit Festival ’09 …これこそパーティー!
WOMBでの Loco Dice の写真。いい表情!
Exit Festival ’09 での Etienne De Crecy。言葉が見つかりませんね。
セルビアの Exit Festival ’09。 絵画のように撮れました。
-- 現在取り組んでいるプロジェクトと、今後のご予定を教えてください。
M.N : 現在は主にWOMB、AIR、ageHa といった、日本の有名な素晴らしいクラブのオフィシャル・フォトグラファーとして活動しています。また、日本最大のレイヴ・パーティー WIRE の写真も毎年担当しています。Fuji Rock Festival や Summer Sonic といった大規模フェスティバルでも活動しています。
これまでにはマイアミ、ロンドン、アムステルダム、台北で色々なパーティーの写真を撮りました。今年はセルビアの Exit Festival に行って来たのですが、人々のエネルギーと素晴らしい音楽、素晴らしいヴァイブに満ちていて、本当に楽しく過ごすことができましたね。今後はもっと海外での活動を増やしたいです。イビサ、ロンドン、アムステルダム、ベルリン…写真さえ撮れるなら、世界中どこのクラブやフェスティバルでも行きたいです。
僕のWebサイト にたくさん写真がありますので、是非見てください。
-- またロンドンに来る予定はありますか?
M.N : 来年は是非、もちろん Fabric に行きたいのでロンドンへ行きます!!!あと、Matterなどのクラブや、UKのフェスティバルの写真も撮りたいと思っています。
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SPECIAL REPORT : EXIT FESTIVAL 09 REPORT (2009/09/9-12)
関連リンク
Mananori Naruse Official Website
Fabric blog / Eye Candy - Masanori Naruse