HigterFrequency OVERSEAS NEWS

ENGLISH INTERNATIONAL NEWS

international news _ 2006.10.27

スーパースター - 名声への批判

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

先週 Paul Oakenfold が The Miami Herald とのインタビューの中で、彼のニュー・シングル ‘Sex 'N Money’ は、彼が “魂のない” LA のパーティー・シーンにおいて目撃した多くの “セレブに憧れる人々” と、彼らの名声への無鉄砲な執着にインスパイアされて作ったことを明らかにした。

「この楽曲に込めた一番大きなメッセージは、最近の人々はセレブに執着しすぎる傾向にあるってことさ」

「最近の子供は、とにかく有名になることしか考えていないんだ」

彼のこのような名声に対する批判は、先日 Skrufff に 「ツアーから戻ると友達に忘れられているだけでなく、自分自身も見失っている」と話した イギリスのスーパー・ユニット Basement Jaxx の Felix の意見とマッチした。

「ここ数年の間の出来事はほとんど思い出せないんだ。頻繁に旅に出ていると本当に疲れてしまうものだよ。時間は過ぎるんだ。自分の人生をもっとエンジョイして、何かを得たいと思っているよ。そうでもしなきゃ、ものすごく空っぽに感じてしまうと思うんだ」

「驚くべきことに、成功することなんて、通常人々が経験する出来事と少ししか変わらないものなんだ」彼は続けて語った。

「グラミー賞を受賞して、グラストンベリーに出たからって、日々の生活の問題が解決したり、人生や人間関係がすべて上手く行くってわけじゃない。単に問題の質が変わるってだけなんだ」

「成功すればするほど、幸せになるのが難しくなる。一度幸せを感じてしまうと、さらに大きな幸福感を求めるものだからね」

Pet Shop Boys の Chris Lowe も昨年のインタビューでこのように断言した。

「お金は幸せを運んで来てはくれないけど、お金についてあまり心配する必要がなくなるのは良いことだと思う。でも、それは幸せと同じことじゃないよね」

「こんなことを言ったら路上で生活をしている人に対して失礼かもしれないけど、幸せってすごく複雑なもので、単純にお金があればいいって訳じゃないんだ」

関連リンク