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international news _ 2006.10.25

Tiesto がエイズチャリティーに参加

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji

トランス界のスーパースター DJ Tiesto が、今週 Skrufff とのインタビューでエイズチャリティー ”Dance4Life” について語ると共に、HIV検査を受けた時の心理を話してくれた。

「 HIV 検査を受けるのは正直怖かったね。検査結果を待ってる間は『もし HIV ポジティブだったらこれからの人生どうなるんだろう』ってことしか考えられなかったよ」

Faithless のフロントマン Maxi Jazz とのコラボレーション・ナンバー 'Dance4Life' のレコーディングを終えたばかりの Tiesto だが、彼はこのチャリティーに参加する意義について熱く語った。

「 Dance4Life の活動はまさに名前通りさ。ダンスを通じてエイズ問題にもっと関心を持ってもらいたいんだ。僕の音楽で踊ってくれる世界中の人たちにアピール出来たらと思ってるよ。(エイズについて)ちゃんとした教育が行われていないから、未だにセーフ・セックスを心掛けない人が後を絶たないのさ。エイズについての情報も十分ではないし、それに適切な性教育を行っていない国が多すぎるんだ。僕は10代の時にきちんと教わったよ。それ以来、病気に感染しない為にもプロテクションは欠かさないんだ」

約2年前には、イタリアのプロデューサー Fran もエイズをテーマとしたナンバー ’Violent Silence’ をリリースしており、彼は曲の中で HIV ポジティブとしての辛い経験を切々と語っている。当時インタビューで、彼は次のように話していた。

「10年前、ロンドンのゲイ・クラブで遊んでた時に HIV に感染したんだ。僕と同じ境遇の友達が次々と倒れて行くのを見るのは本当に怖かったよ。何人もの友達を病気で亡くしたし、他にも発病して目が見えなくなったり、正気を失ってしまった友達もたくさん見てきたよ」

「 HIV からトキソプラズマ症(人畜共通感染症の一種)に感染した友達が何人かいるんだけど、恐ろしい病気だよ。友達の1人は自分の家でしょっちゅう迷子になってたんだ。トイレや洗面所の場所さえ分からなくなってる彼の姿を目の当たりにした時は、本当に怖くなったよ。夜ベットで横になってると良くないことばかり考えてしまうんだ。『僕はこれからどうなってしまうんだろう?いつ発病してどんな恐ろしい結末が待ち受けてるんだろう…』ってね」

最後に彼はこう批判した。

「 HIV に感染して家に閉じこもるようになって、世間の HIV に対する関心が薄れていることに気がついたんだ。そして社会にこの辛い経験を知ってもらう術が無いこともね。社会から離れて人に気づかれないようにするのは簡単だよ。ただ孤独がどれほど病気の進行を早めるかをみんな知らないのさ」

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