international news _ 2006.10.19
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
UKハードダンス界の中心人物 Ed Real が Skrufff とのインタビューで、毎年恒例の Hard Dance Award について語るとともに、ハードダンスの今後について話してくれた。
「世間の人がハードダンスというジャンルに対して、ネガティブなイメージを持ってるのは百も承知さ。でも状況は少しずつ良くなってきてると思うよ。今やハードダンスもテクノ、トランス、エレクトロ、ハードコア、それにサイケトランスの影響を受けていて、ジャンルに囚われること無く色んなレコードをかける DJ が増えてきてるんだ。とてもエキサイティングな時代になってきたよ」
パーティーアニマルで有名な Ed だが、彼曰く「ハードダンス・ファンは他のジャンルのファンに比べて暴力的ではない」とのことだ。
「ハードダンス好きの人たちはとてもフレンドリーだよ。DJ やプロデューサーの中には攻撃的な行動をとったり、時にはハメを外しすぎる人もいるけど、ここでは名前は伏せておくことにするよ。ハードな週末が続くとどうしても疲れがたまってイライラしちゃうんだ。毎週のように夜中まで仕事してたら、つい悪態をついてしまうこともあるさ」
また今年に入ってブレイクスやエレクトロ DJ としてキャリアをスタートしたハードダンスDJも少なくないという。
「’06年はとてもクロスオーバーな年だと思うよ。エレクトロハウスやブレイクス、それにドラムンベースにもハードでエッジが効いたスタイルが増えてきたから、ハードダンスDJもやっと他のジャンルに興味を示しだしたんだ。ただダンスカルチャーにはジャンル至上主義が深く根付いるから、他ジャンルのイベントでプレイをするようになるには相当の努力と忍耐が必要だね」
「’93年に Club UK のイベント Final Frontier でハードダンスに出会って以来、ずっとハードダンスの虜なんだ。10年後もハードダンスに対する愛情は変わらない自信があるよ。ただこの変化はハードダンス・シーンにとって新しい旋風を巻き起こしてくれるはずさ。ずっと変わらないシーンなんて面白くないからね」
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