international news _ 2005.10.25
Text by : Kei Tajima (HigherFrequency)
ポルトガルのトライバル・ハウスのスターで、最近ミニマル・スタイルに転身した Rui Da Silva が、再びSkrufff とのインタビューに答え、かつての彼の音楽スタイルを、プロデュースの面でも、DJ の面においても完璧に放棄したと語った。
「僕のレコード・ボックスには一枚たりとも昔プレイしていたようなスタイルのハウスのレコードは入っていないよ。僕はクラウドを喜ばせるために、昔のトラックをプレイしたりしないんだ。僕をブッキングする人は、今僕がどんな音をプレイしているか知ってるし、ボックスに入るレコードの枚数は限られてるしね。世の中にはすごくいいレコードがいっぱいあるから、何を選ぶかには慎重にならなくちゃいけないんだ」
80 ギガもあるコレクションから、トラックを選ぶのは好きじゃないんだ。80 ギガって、10,000 曲以上だよ。一晩でそんなにプレイできるわけないでしょ?
「60 枚のレコードと CD が何枚かあれば何時間かプレイするには十分だよ」
今年のイビザ・シーズンでは、かの有名な DC10 で2回ほどプレイした Rui だが、その後は " Lixuneanos" に続く、ニュー・シングル "Dance.come.fezz." をはじめ、リリースの続く忙しいスケジュールに追われているようであり、Skrufff にも、彼の進んだ新しい方向について、非常に前向きだと語った。
「すでに " What the Bleep Do We Know" を観たことがある人なら、将来は自分たちの手によって作られるということがわかるはずなんだ。僕は自分の将来ために大忙しってわけさ」
また彼は、彼の考える人生の意味についても語り始めた。
「絶対にメディアに動かされないということだね。音楽に動かされる方がよっぽどいいんだ。だから、テレビを消そうじゃないか」
「本当の幸せとは日々日常に存在しているものだと思うんだ…その日常が失われたときに、人は始めてその重要性に気付かされるんだ。ただ、その頃には、もう取り返しはつかない。本当の幸せは失われてしまうんだ」
"Dance.come.fezz." は64 Records より発売中