international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.10.24
Text by : Jonty Skrufff _ Translation by : Kei Tajima (HigherFrequency)
デトロイト・テクノのスター Carl Craig が、近々発売が予定されている Fabric のコンピレーション CD の詳細を明らかにし、その中で今回のアルバムを完璧に秘密が厳守された方法でレコーディングしようとしたことを語った。
「本当は空っぽな Fabric でレコーディングしたかったんだけど、出来なかったんだよね」
また、2003 年に行われた Skrufff とのインタビューの中で、DJ 中に迷惑なファンによってリズムを乱されることがあると語ったCarl、彼にとって DJ という仕事は、時折骨の折れるものであるらしい。
「俺はDJというよりプロデューサーだから、Carl Cox や Jeff Mills みたいに、 "俺は NO.1 DJ だ!" 的なプレイは出来ないんだ。本当にテクノの意味を分かってる人なんていやしないのさ。それが現実なんだ」
「昨日もギグをやったんだけど、ある女の子が一晩中ブースの横に立っていてね、俺にテクノをプレイしろって言うのさ。だから俺は彼女にこう言ったんだ。"これが一体何に聴こえるんだよ?"ってね」
「そしたら彼女は、 " Luke Slater とか Dave Clarke みたいなのをかけてくれない?" って言うんだ。だから俺は頭に来てこう言ったよ。"もちろんそれもテクノだけど、だからといって俺が今プレイしてるのがテクノじゃないって訳はないだろう?ちゃんと聴いてみたらどうなんだ?君はかなり迷惑だし、他の人々をむかつかせてるんだ。なんせプレイしてる俺が一番むかついてるんだからな"」
Fabric のニュー・ミックス CD は、プレス・リリースによると、「ハウスとテクノとの凄まじいブレンドが、ライブ・エフェクトと、のびのびとして目のくらむようなヴォーカルで色付けられている」とのこと。
それに対し、同じプレスリリースの中で、Carl はこのように語った。
「ハイテクで、ハイパーな、車でも、カフェでも、クラブの中でも聴けるようなアルバムにしたかったんだ。手拍子を加えたり、音を加えたり、僕自身のヴォーカルを加えたり、少し違ったことをしてみたかったのさ」
Fabric 25 : Carl Craig は11月に発売予定
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