international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.10.17
Text by Jonty Skrufff (skrufff.com) _ Translation : Kei Tajima (HigherFrequency)
ミニマル・テクノのアイコン Richie Hawtin が、近日発売が予定されている彼のハイテク・コンピレーションCD "DE9: Transitions" のプレス・リリースにおいてその詳細を明らかにし、暴虐的なビート・ミックスに対する扇動的なコメントを掲載した。
「今、DJにおいて必要なのはパフォーマンスなんだ。DJ は、次第にライヴ・ショーへとそのかたちを変化させてきている。二つのレコードを機械的にミックスするという、ターンテーブルのテクノロジーからは、どんどん離れたところに進化していっているんだ」
「僕たちは今までに二つのレコードのビートを合わせることにものすごい労力を使ってきた。しかし、一度そのようなことを心配しないで済むようになると、音の組み合わせや、ミックスの構成に関してさらに深いところまで追求していけるようになるんだ」
「進んだ人々はみんなこう考えているはずさ - もしコンピューターが自動的に仕事をしてくれたら、もっと他のことに集中できるのに…ってね」
今回のコンピレーションCD のジャケットで披露した、完璧なアイシャドウとマスカラが施された彼の顔を見る限りでは、前進したテクノロジーのおかげで手にした時間を使って、今回彼がさらにフォーカスしたのは、アーティスティックなメイク・アップだったようだ。Sven Vath が披露したサイバー・パンク・スタイルを連想させるような、フォトショップで加工された Hawtin の顔半分の写真は、精密と定評のある彼の音楽性やDJスタイルを表現しているかのようだ。
このコンピューターでクリエイトされたイメージについて、彼はこのように語った。「この顔写真は、アルバムのトラック名を集めたものから出来ている。このイメージで表したかったのは、この作品を作ったのは僕自身だとしても、僕が音楽や機材、サンプルより優れていたり、劣っているということは無く、すべて平等だということなんだ」
DE9: Transitions は10月31日に Novamute より発売
関連リンク