domestic news_2004.10.07
日本でも絶大な人気を誇るドイツ出身のテクノ・アーティスト、いつしか「ブレーメンの音圧隊」などの異名を取るようになったThomas Schumacherが、11月19日に渋谷Moduleにて来日公演を行うことが決定した。筆者の記憶している限りでは、昨年12月に行われた石野卓球のレギュラーパーティーSterneへのゲスト出演以来、約1年ぶりの来日となる。
90年代初期から出身地であるブレーメンを中心にDJ活動を行い、97年にイギリスの名門Bush Recordsからリリースした、ナスティーなボイス・サンプルと重低音が炸裂するヘビー級トラック"When I Rock"で世界中のテクノヘッズにその名を一気に知らしめたThomas Schumacher。その後も自らのレーベルSpiel-Zeug Schallplattenを設立するなど着実に版図を拡大した彼は、Caitrin Devlin との別名ユニット Electrochemie LK名義での活動も活発化し、2000年にドロップしたドイツからのゲットー・ファンクへの回答、ダーティーテクノの傑作と称される"Schall"が見事にドイツのダンスチャートで2位を獲得することでその評価を決定的にした。
昨年にはドイツEast West傘下のLeadedからElectrochemie LK名義のフルアルバム"Come Right On Time"をリリース。世界各地で絶賛を受ける傍らで、今年に入ると本人名義での活動を再び本格化させ、6月にはラテン系サウンドを大胆にフィーチャーした超パーカッシブ・トラック"Rhythm Queen"を発表し、世界各地で軒並みソールド・アウトとすると同時に、9月には何とSoft Cellの名曲"Tainted Love"の変態ミックス、その名も"Tainted Schall"を発売するなど、相変らずの健在振りを示している。
豪華アーティストが目白押しの11月。同じ日にはJoey BeltramとDeetronの来日公演がご近所のWOMBで予定されていることから、この日はちょっとした渋谷テクノ祭り(?)になりそうな予感である。
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