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international news_2009.11.18

クリエイティビティと年齢の秘密?

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

The Guardian 紙 は Paul McCartney や Rolling Stones、Neil Young などの長いキャリアを持つミュージシャンの名前を挙げ、年齢と共に彼らが発信する音楽のクオリティーが低下しているのではないかと指摘した。そして、この現象は避けられないものであり、「恐らくほとんどのミュージシャンのアイデアには限りがあるからだろう。」 と結論付けた。

「Bob Dylan から David Bowie などのアーティストを見てわかるのは、年を追うごとに彼らの創造性が落ちていくのではないかということである。」 という同誌の指摘に、かつて Sabres of Paradise や Aloof で活躍したクラブ界の伝説的存在である Jagz Kooner も同意している。

「それはもっともな意見だね。僕自身もうバンドをやったり、他のアーティストをプロデュースしたりしていないんだ。他の面で自分の創造性を発揮しているつもりだから、まだ自分のことをクリエイティブな人間だとは思いたいけどね。」

Radio 4、Manic Street Preachers、Primal Scream などのアーティストのアルバム・プロデュースを行う一方、Oasis や Massive Attack のリミックスも行ってきた Tim Healey は少し異なった意見を持っている。彼は90年代初期に Mark Allen と Quirk という名義でサイケ・トランスを作り始め、2003年にはエレクトロ・ハウスへと転身。2005年には Coburn 名義での 'We Interrupt This Programme' で世界的ヒットを生み出した。音楽制作を開始してから15年が経つが、彼は未だに自分の創造性には自信があり、アイデアが尽きる心配はしていないという。

「スランプみたいなものを経験したことはないんだ。だけど、他のアーティスト達がよくやるみたいに朝から晩までハウスを作ってるってわけでもないんだよ。TV番組やCM、ポップスやインディーズのバンド、ヒップ・ホップアーティストのトラック制作、ダンス・ミュージックではダブ・ステップ、ディスコ・ハウス、ブレイク、テック・ファンクとか色んなことをやってきた。そんな風にやってこなかったら、きっと今頃僕はダメになってたよ。」

『アーティスト』 でい続けるためには、自身の中での進化・変化を常に追い求めていかなければならない、ということだと言えよう。


また 『エレクトロ界の女王』 Peaches も今週、アメリカのポータルサイト A.V.CLUB.com とのインタビューで年齢について語っている。また Lady Gaga が彼女のイメージやエレクトロ・クラッシュなキャラクターを真似て世界的スターになったという指摘に対しても寛大な意見を述べた。

「彼女には発信源としてテレビがあるでしょ。でも私にはそれは無いの。私は年をとってるし、"変人" だからテレビには求められないのよ。だけどみんなが Lady Gaga のパフォーマンスをテレビで見ることができるでしょ。例えば12歳の子供たちがオルタナティブな歌手が存在することを知ることが出来る。そして、彼らが15歳になる時にはきっと Peaches の存在に気づいてくれるはずよ。」

Tim Healey の新たなレーベル、Giant Pussy Records は先日、Tim & Felguk のニュー・シングル 'Rio' をリリース。そして、Tomcraft & Tim Healey feat. DJ Assault での新譜を近日発売予定。




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